ムードメーカーは、明るい人のことではない
場を良くする方法には、熱を出すやり方と、静かに整えるやり方があります。後者のほうが効いている場面も多い。そして、この役割には固有の消耗があります。
盛り上げる以外の方法がある
ムードメーカーというと、明るく笑わせる人が浮かびます。ただ、それは方法のひとつです。
- 熱を出す。口火を切る、笑わせる、場の温度を上げる。始まりの空気を作れます。
- 静かに整える。相づち、間、話の受け渡し。目立ちませんが、会話が続くかどうかはここで決まります。
- 取り残された人を拾う。話していない人に気づいて、声をかける。いちばん感謝される力です。
落ち着いた場や、疲れている人が多い場では、熱が空回りします。道具は複数あったほうがいい。
読んでから、動く
どの方法を使うかは、場の状態で決まります。
だから、場に入ったら最初の1分は様子を見る。それだけで、外しにくくなります。読まずに動くと、勢いはあっても噛み合いません。
いちばん記憶に残るのは、拾われたこと
会が終わったあと、何が記憶に残るか。
盛り上がったことより、自分に話を振ってもらったことのほうが残ります。とくに、居心地が悪かった側にとっては。
ただ、この役割は目立たないので評価されません。そして、拾い続けると疲れます。1回の集まりで1人、と決めておくくらいがちょうどいい。
役割が固定されると、降りられなくなる
この診断で、いちばん見えにくい部分がここです。
明るい人だと思われると、元気がない日も期待されます。静かにしていると心配される。役割が人格として扱われている状態です。
降り方は、宣言ではありません。1回だけ、静かに参加してみる。誰も困らないことが確認できると、力が抜けます。
7つの型と、次の一歩
| 型 | いまの役割 | 次の一歩 |
|---|---|---|
| 熱を出す | 始まりを作る | 盛り上げ以外の道具を1つ持つ |
| 読んで合わせる | 外さない | 読む力を、断る判断にも使う |
| 取り残された人を拾う | 記憶に残る | 1回の集まりで1人だけ |
| 無理をしている | 演じている | 1回だけ静かに参加する |
| 静かに整える | 会話を続かせる | 最初のひと言だけ出してみる |
| 場に関与しない | 参加している | 相づちを1つ増やす |
| 使い分けている | 選べている | やらない回を意識して作る |
無理は、外からは見えない
最後に。場を良くするために無理をしている人は、たいてい楽しそうに見えます。
見えないので、期待が減りません。そして、終わったあとに疲れだけが残る。
会のあとの疲れを、3回だけ記録してみてください。相手や場によって、はっきり差が出ます。差が出た場所が、無理をしている場所です。
この記事は本アプリのために書き下ろしたものです。特定の書籍・論文からの引用は含みません。社交性の高さを良しとする意図はありません。