場は見えているのに、自分の疲れだけ見えない
周りからは頼りになる人に見えます。ただ、外を見ている時間が長いほど、自分の状態を見る時間が減ります。倒れるまで気づかない、という形の防ぎ方です。
- こんな人に
- 周りに気づけるのに自分の疲れは分からない人
- 結論
- 内側を見る時間は自然には来ない。1日1分、時刻を決めて記録する
- 読む時間
- 約3分
会議の空気も、誰が困っているかも、すぐに分かる。だから、先回りして動ける。
この力は、はっきりと強みです。ただ、代償が1つあります。
そして、代償のほうは自分では見えません。見る力を外に使っているからです。
外を見る時間が長いほど、内を見る時間が減る
注意には限りがあります。外に向けているあいだ、自分の状態は視野に入りません。
すると、疲れや違和感に気づくのが遅れます。「倒れるまで平気だと思っていた」という形になりやすい。
しかも、周りも気づきません。しっかりして見えるので、心配されないからです。
つまり、内からも外からも見えない状態ができあがります。ここが、この型のいちばん危ないところです。
自然には向かないので、時間を決める
対処の要点は、これです。
内側を見る時間を、自然に任せない。この型の人は、放っておくと外を見続けます。だから、時間を決めてやるしかありません。
いちばん簡単なのは、1日1回、いまの気分を3段階で記録すること。良い、ふつう、悪い。それだけで足ります。
数値でなくても構いません。言葉にすることに意味があります。書けないなら、それは自分の状態が見えていないということです。
やる時刻は、決めておく。「昼食のあと」「帰りの電車で」。思い出したときにやろうとすると、外を見ている時間に埋もれます。
疲れの合図を、3つ決めておく
もう1つ、有効な方法があります。
感覚に頼らず、観測できる合図を決めておく。
- 睡眠。寝つきが悪い、朝起きられない。
- 食欲。増えるか、減るか。どちらでも合図になります。
- 言葉づかい。人にきつい言い方をしていないか。これはいちばん早く出ます。
気分ではなく、行動で測る。気分は当てにならなくても、行動は残ります。
ほかにも使える合図があります。返信が遅くなる、片づけが止まる、好きだったことに手が伸びない。どれも観測できます。
人に指摘してもらう
外向きの人には、こういう手もあります。
身近な人に「疲れてそうだったら言って」と頼んでおく。自分では気づけないので、外から見てもらう。
これは、この型の人にとって自然な方法です。人の状態には気づけるので、その仕組みを自分にも使うということです。
人の状態に気づいたときに、自分も確認する
習慣として組み込むなら、これがいちばん定着しやすい。
「あの人、疲れてそうだな」と思ったときに、自分の状態も確認する。すでに注意を向けているタイミングなので、追加の労力が小さい。
1日に何回もあるはずです。そのうち1回でも自分に向ければ、変わってきます。
そして、人に「大丈夫?」と聞いたときに、自分にも同じことを聞く。声に出さなくて構いません。
見えることは、続く強みではある
最後に。この力自体は、長く効く強みです。
状況の変化に早く気づける人は、事故を防げます。失うべきものではありません。
まとめ
- 外を見ている時間が長いほど、自分の状態を見る時間が減る
- しっかり見えるので心配もされず、内からも外からも見えなくなる
- 内側を見る時間は、自然に任せず時刻を決めてやる
- 睡眠・食欲・言葉づかい。気分ではなく行動で測る
- 身近な人に「疲れてそうなら言って」と頼んでおく
- 人に「大丈夫?」と聞いたとき、自分にも同じことを聞く
足すのは、内側を見る時間だけ。1日1分で足ります。自分の向きは、外向き意識・内向き意識診断で確認できます。