仕事

「まず全部調べる」で締切が来る。仮説を1行書いてから動く

網羅的に調べようとすると、たいてい時間が足りなくなります。「たぶんこうだろう」を先に1行書くだけで、調べる範囲が絞れます。

この記事について
こんな人に
調査や分析を任される人
結論
調べる前に「たぶんこうだろう」を1行書く。当てるためではなく、範囲を絞るため
読む時間
約2分

調査を頼まれたとき、どこから手をつけるか。

ここで「まず全部調べる」を選ぶと、たいてい時間が足りなくなります

そして、時間が足りないまま出てきた資料は、厚いのに結論がないという形になります。

網羅は、終わらない

情報は、探せばいくらでも出てきます。そして、集めるほど何が重要か分からなくなる。

網羅的な調査は、締切がなければ終わりません。そして、締切が来た時点で、整理されていない情報の山が残ります。

もう1つ、見えにくい問題があります。網羅していると、何が重要かを自分で決めていません。だから、資料を渡された側も判断できません。

「たぶんこうだろう」を1行書く

対処は、単純です。

調べる前に、答えの見当を1行書く。「たぶん、原因はここだろう」。

間違っていて構いません。目的は、当てることではなく、絞ることです。仮説があると、確かめるべきことが決まります。

書き方は、この形にすると使いやすい。

  • 「◯◯が原因で、△△が起きている」。原因と結果を、両方入れる。
  • 確かめる方法を1つ添える。「◯◯の件数を見れば分かる」。
  • 外れたと分かる条件を書く。「件数が横ばいなら、この仮説は違う」。

外れたら、早く捨てる

ここが、仮説を使う人の分かれ目です。

外れた仮説に、固執しない。合う情報だけを集めはじめると、仮説が結論になってしまいます。

コツがあります。仮説を立てたときに、「これが間違いだと分かる情報は何か」も書いておく。それが出てきたら、捨てる。

このとき、捨てた仮説も記録に残しておくと役に立ちます。「この線は確かめて、違った」。同じ調査を二度しないで済みますし、報告の説得力も上がります。

仮説は、聞くためにも使える

もう1つの使い道を。

「現状を教えてください」と聞くより、「こうだと思っているのですが、合っていますか」と聞くほうが、良い答えが返ってきます

相手も答えやすいですし、違っていれば、その場で訂正が入ります。訂正には、たいてい重要な情報が含まれています。

それに、相手の負担も小さくなります。ゼロから説明するより、合っているかどうかを答えるほうが、はるかに楽だからです。

仮説だけでは、届かない

最後に、注意点を。

仮説と構造化は、この仕事の入口です。ここまでは、訓練で伸びる部分でもあります。

差がつくのは、そのあと。現場に入れるか、実行まで持っていけるか。仮説が正しくても、動かなければ何も変わりません。

まとめ

  • 網羅は終わらない。締切が来た時点で、整理されていない山が残る
  • 調べる前に「たぶんこうだろう」を1行書く。当てるためではなく絞るため
  • 仮説には、確かめる方法と、外れたと分かる条件を添える
  • 外れたら早く捨てる。捨てた仮説も記録に残しておく
  • 聞くときも仮説で聞く。訂正の中に重要な情報がある
  • 仮説は入口。現場に入る力と、実行まで届ける力で差がつく

自分の力の組み合わせは、コンサル適性診断で確認できます。

このページを共有
関連する診断(無料・登録不要) 📐 コンサル適性診断 資料の出来ではなく、動かせるかどうかを見ます。構造化、仮説の速さ、現場に入る力、実行まで届ける力、利害の調整、量への耐性。7つの型で示します。 あわせて読みたい 👣 現場に30分。資料に書かれていない「なぜ」を聞きにいく 資料と会議だけで完結すると、提案の説得力が落ちます。関係者1人に30分話を聞くだけで、資料に出てこない事情が見えてきます。 関連する診断(無料・登録不要) 🔭 メタ思考診断 俯瞰する力・前提を疑う力・自分の思考を見る力・構造にする力・他者の視点・考えを更新する力という6つから、7つのタイプのうち、いまのあなたに近い形を示します。

ほかの記事