不機嫌な人が近くにいると、自分まで沈む。それは誰の感情か
相手の機嫌が悪いと、自分まで沈む。共感力の裏側です。感じないようにするのではなく、これは誰の感情かを分ける方法です。
- こんな人に
- 人の機嫌に引っ張られやすい人
- 結論
- 「これは誰の感情か」と一度考える。分かるだけで距離が取れる
- 読む時間
- 約3分
機嫌の悪い人が近くにいると、自分まで落ち着かなくなる。人の悩みを聞いたあと、しばらく引きずる。
これは、相手のことがよく分かるから起きています。共感力の裏側です。
つまり、直すべき欠点ではなく、扱い方を覚える対象です。
受け取る力があるから、受け取ってしまう
まず、この反応は欠点ではありません。
人の状態を読み取れる力があるからこそ、その状態が伝わってきます。感度を下げれば楽になりますが、同時に強みも消えます。
必要なのは、感じないようにすることではありません。分けることです。
実際、感じないようにしようとすると、余計に引っ張られます。抑えるのにも力が要るからです。
「これは誰の感情か」と、一度考える
いちばん効く問いが、これです。
気分が沈んだとき、それが自分の理由によるものか、誰かの影響か。一度だけ考えてみる。
自分の理由が思い当たらないなら、たいてい受け取ったものです。そして、受け取ったものだと分かるだけで、距離が取れます。
消える必要はありません。「これは自分のものではない」と分かっていれば、扱いが変わります。
判断の材料としては、その日の出来事を思い返すと早い。自分に何もなかったなら、外から来ています。
物理的に離れる
単純ですが、いちばん確実な方法です。
機嫌の悪い人がいる場所から、離れる。席を立つ、別の部屋に行く、外に出る。
我慢して同じ場所にいても、状況は良くなりません。受け取る量を減らすほうが、結果的に相手にも良い対応ができます。
離れられない場面では、意識の向きを変えるのでも代用できます。手元の作業に集中する、外を見る。向きが変わると、受け取る量が減ります。
受け取ったあとの、リセット
人の悩みを聞いたあとに引きずる場合、間に何か挟むと切れやすくなります。
- 5分だけひとりになる。次の予定を詰めない。
- 手を洗う、飲み物を飲む。体の動作が、区切りになります。
- 短くメモする。「◯◯さんの話を聞いた」。頭から出すと、回り続けにくい。
切り替えの合図を、決めておくのがポイントです。自然には切れません。
そして、重い話のあとに予定を詰めない。切り替える時間を確保しておくほうが、次の予定の質も上がります。
全部を引き受けない
もう1つ、構造的な話を。
受け取る力があると、相談が集まります。そして、集まるほど、受け取る量が増えます。
断ってよい。「今日は聞ききれない」と言っていい。全部を引き受けると、先に自分が消耗して、誰の話も聞けなくなります。
疲れていると、影響が強くなる
最後に、状態の話を。
疲れているときほど、人の感情に引っ張られます。境界を保つのにも、力が要るからです。
同じ相手、同じ場面でも、体調によって受け取る量が違う。巻き込まれやすい時期が続いているなら、まず睡眠を戻すほうが早いことがあります。
まとめ
- 受け取ってしまうのは、読み取る力があるから。欠点ではない
- 感じないようにしようとすると、抑える力が要って余計に疲れる
- 「これは誰の感情か」と一度考える。分かるだけで距離が取れる
- 離れられない場面では、意識の向きを手元や外に変える
- 切り替えの合図を決めておく。重い話のあとに予定を詰めない
- 疲れているときほど引っ張られる。まず睡眠を戻す
自分の傾向は、外向き意識・内向き意識診断で確認できます。