親分肌と支配を分けるのは、相手の自由
守り、与え、決めて背負う。この力は確実に人を支えます。ただ、まったく同じ行動が、支配になることがあります。分けているのは、相手が離れられる状態かどうかです。
守る力は、いちばん記憶される
面倒を見る側でいちばん効くのが、これです。
外からの圧を自分のところで止める。問題が起きたときに、まず自分が受ける。守られた記憶は、どんな激励より長く残ります。
逆に、問題が起きたときに担当者の名前を先に出すと、そこで終わります。一度でもやると、次から情報が上がってこなくなります。
与える量と、信頼は比例しない
ここは、意外に思われるかもしれません。
おごる、渡す、譲る。慕われますし、実際に助かっている人もいます。ただ、ある量を超えると、相手には返せない負い目が残ります。
そして、返せない関係は続きません。減らす必要はありませんが、「返さなくていい」と言葉で伝えるだけで、負い目が消えます。
親分肌で、いちばん抜けやすいのは「聞く」
答えを持っている人ほど、先に言ってしまいます。
これは効率としては正しいのですが、続けると相談ではなく報告だけが集まるようになります。相手は、答えをもらうために来ているのではなく、考えを整理しに来ていることが多い。
助言の前に一度だけ、「それで、どうしたい?」と聞いてみてください。同じ結論でも、残るものが変わります。
囲い込みは、善意から始まる
この診断でいちばん重要な部分です。
面倒を見た相手のことは、把握しておきたくなります。他の人に相談していると、少し寂しい。離れていくと、裏切られた気がする。どれも自然な感情です。
ただ、受け取る側からは、逃げ場のない関係になります。そして、相手が自分以外に相談しなくなると、視野も狭くなる。
確かめ方は1つです。相手が自分以外の人に相談することを、歓迎できるか。ここが、親分肌と支配を分ける線です。
7つの型と、次の一歩
| 型 | いまの形 | 次の一歩 |
|---|---|---|
| 頼れる親分 | 守って決められる | 助言の前に一度だけ聞く |
| 面倒見すぎる | 与える量が多い | 「返さなくていい」と伝える |
| 聞く親分 | 相手が育つ | 聞いたあとに、決める |
| 決めて背負う | 迷いを引き取る | 決める前に一度だけ聞く |
| 囲い込む | 逃げ場がなくなる | 他の人への相談を歓迎する |
| 親分肌ではない | 縛らない | 1つだけ、前に出て受ける |
| 返ってこなくて消耗 | 全部を引き受けている | やり方を渡して、分散させる |
依存させないことが、いちばんの面倒見
最後に。同じ相談が何度も同じ人から来るなら、渡し方を変える時期です。
答えではなく、やり方を渡す。時間はかかりますが、次の相談が減ります。そして、相手が自分で解決できるようになる。
頼られることが目的になっていないか。ここだけは、たまに確認する価値があります。
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