面倒を見た相手が、別の人に相談していた。もやっとしたとき
面倒を見た相手のことは、把握しておきたくなります。ただ、それが囲い込みになると、逃げ場のない関係になります。分かれ目についての話です。
- こんな人に
- 後輩や部下の面倒をよく見る人
- 結論
- 相手が自分以外に相談することを歓迎できるか。ここが支えと支配の分かれ目
- 読む時間
- 約2分
面倒を見た相手が、別の人に相談していた。少し、もやっとする。
この感情自体は、自然なものです。ただ、ここが分かれ目になります。
そして、この感情に気づけるかどうかで、その後が変わります。
親分肌と支配を分ける線
守る、与える、決める。これらは人を支えます。
ただ、相手の自由を残せないと、まったく同じ行動が支配になります。受け取る側からは、逃げ場のない関係として届く。
確かめ方は1つです。相手が自分以外の人に相談することを、歓迎できるか。
ほかにも、確かめる材料があります。
- 相手が自分と違う判断をしたとき、通せるか。
- 相手が別の場所でうまくいったとき、素直に喜べるか。
- 連絡が減ったとき、放っておけるか。
囲い込みは、善意から始まる
悪意でやる人は、ほとんどいません。
心配だから把握しておきたい。自分のほうが正しく助けられる。他の人だと、間違ったことを言うかもしれない。どれも善意です。
ただ、結果として相手の情報源が1つになります。すると、視野が狭くなり、判断も偏る。そして、離れられなくなります。
ここで厄介なのは、相手も気づかないことです。助けられているので、不自由さとして認識されません。
離れていく人を、引き止めない
いちばん試されるのが、この場面です。
育てた相手が、別の場所に行く。独立する、転職する、距離を置く。引き止めたくなるのは自然な感情です。
ただ、引き止めないほうが、関係は長く続きます。いつでも戻れる状態にしておくほうが、実際には近い。囲い込むと、離れるときに切れます。
送り出すときの一言も、あとに残ります。「困ったらいつでも」。これがあるかどうかで、数年後の関係が変わります。
同じ相談が3回来たら、渡し方を変える
依存を作らないための、実務的な方法です。
同じ相談が3回来たら、答えではなくやり方を渡す。
最初は時間がかかります。ただ、次から相談が減ります。そして、相手が自分で解決できるようになる。これが、いちばんの面倒見です。
渡すのは、答えではなく調べ方や判断の基準です。「自分ならここを見る」。次から、同じ種類の問題は自分で解けます。
頼られることが、目的になっていないか
最後に、少し踏み込んだ話を。
頼られること自体が、自分の支えになっていることがあります。これは悪いことではありません。
ただ、自覚していないと、相手が自立していくことを寂しく感じます。そして、無意識に手を出し続ける。
一度だけ、確認してみてください。相手が自分を必要としなくなったとき、素直に喜べるか。ここが、いちばん正直な答えになります。
まとめ
- 守る・与える・決めるは、自由が残っていないと支配になる
- 相手が自分以外に相談することを歓迎できるか、で確かめる
- 囲い込みは善意から始まり、相手も不自由さに気づけない
- 離れる人を引き止めない。いつでも戻れるほうが、実際には近い
- 同じ相談が3回来たら、答えではなく調べ方と基準を渡す
- 相手が自分を必要としなくなったとき、素直に喜べるか
自分の型は、親分肌診断で確認できます。