この診断の結果を、どう読むか
この診断は、管理職としての優劣を判定するものではありません。6つの力のうち、いまどこに寄っているかを見るためのものです。ここでは結果の読み方だけを書きます。(板挟みから抜けるための具体的な手については、下の関連記事にまとめてあります)
6つの力は、全部を満たす前提ではない
この診断が測っているのは次の6つです。全部が高い人は、まずいません。
- 盾になる力。上からの圧を、そのまま下ろさずに受け止められるか。
- 翻訳力。上の方針を現場の言葉に、現場の実情を上の言葉に変えられるか。
- 任せる力。判断の範囲を渡せているか。
- 育てる力。人が伸びる機会を作れているか。
- 数字をつくる力。求められている成果を出せているか。
- 自分を守る力。自分の消耗に気づき、手を打てるか。
6つを一人で満たす必要はありません。足りない部分は、上に交渉するか、チーム内で分担するほうが早い。
いちばん見てほしいのは「自分を守る力」
他の5つは、周囲が気づいてくれます。数字が落ちれば指摘されるし、任せられていなければ現場から声が上がる。
ところが自分を守る力だけは、誰も見ていません。中間の立場は相談される側とされているので、相談する側に回りにくい。
この軸が低く出たときは、他の軸の改善より先に手を打ってください。ここが崩れると、5つとも同時に落ちます。
「盾になる力」は、高すぎても問題
この診断で、唯一いちばん高いと危ない軸です。
上からの圧を全部受け止めていると、現場は守られます。ただし、本人のところで全部が止まるので、消耗が集中します。しかも外からは順調に見えます。
止めるものと通すものを分ける。これは冷たさではなく、続けるための設計です。全部を止めると、いずれ全部が通ることになります。
低い軸は、性格ではなく設計の問題であることが多い
- 任せる力が低い。信頼の問題ではなく、渡す範囲が明文化されていないことが多い。
- 翻訳力が低い。能力ではなく、上から理由を共有されていないことが多い。
- 育てる力が低い。時間がないだけのことが多い。
- 数字をつくる力が低い。目標そのものが現実的でない可能性を、先に確かめる。
低い軸を見たら、まず自分の努力不足以外の原因を1つ探してください。中間の立場では、構造が原因であることが本当に多い。
結果は、いまの環境の写像でもある
同じ人でも、上司が変われば、この診断の結果は変わります。
方針の理由を共有してくれる上司の下では翻訳力が上がり、そうでなければ下がる。裁量を渡されていれば任せる力も上がります。
測っているのは能力だけではなく、環境との噛み合わせです。異動や上司の交代があったら、測り直してみてください。
この結果を、評価に使わない
この診断は、人事評価や昇進の判断に使うことを想定していません。
測っているのは現時点での力の出方で、しかも環境の影響を強く受けます。裁量が与えられていない立場では、実力より低く出ます。
また、部下や同僚の型を推測して当てはめる使い方も、本来の用途から外れます。
つらさが続いているときは
中間の立場は、消耗が見えにくい位置にあります。相談される側として扱われるので、自分が相談する先を持ちにくい。
社外に、同じ立場の人と話せる場を1つ持つ。これは気晴らしではなく、判断の基準を保つための装置です。
眠れない、気分の落ち込みが続く、休日も仕事のことが頭から離れない。こうした状態が2週間以上続いているなら、スコアにかかわらず産業医やかかりつけ医にご相談ください。
この読み物は本アプリのために書き下ろした、結果の読み方の説明です。板挟みから抜けるための具体的な手は下の関連記事にまとめています。この診断は人事評価や昇進の判断に用いることを想定していません。心身の不調が続く場合は、産業医・かかりつけ医などの専門家にご相談ください。