紳士的かどうかは、得をしない相手への態度に出る
服装も作法も、覚えれば身につきます。人柄とは別のものです。実際に差が出るのは、相手によって態度が変わるかどうか。そして、それは必ず見られています。
得のある相手に丁寧なのは、当たり前
上司、取引先、影響力のある相手。ここに丁寧なのは、計算としては正しい振る舞いです。だから、基準にはなりません。
差が出るのは、自分に得のない相手への態度です。店員、後輩、初対面の人、二度と会わない相手。
そして、ここは見ている人が必ず見ています。とくに、同じように扱われる可能性がある人ほど、よく見ています。
約束は、小さいものほど記憶される
信頼のいちばん大きな部分が、ここで積み上がります。
大きな約束は、誰でも守ります。差が出るのは「あとで連絡する」のほうです。取りこぼしは、本人が思うよりずっと記憶されます。
そして、地味ですがこれができる人は多くありません。「あとで」と言ったものを、その日のうちに片づける。それだけで、信頼の残高が増えます。
自制は、出さないことではない
感情を殺すという意味ではありません。出す場面を選べるということです。
とくに、立場が弱い相手に感情を出すと、それだけで評価が決まります。逆に、対等な相手には出していい場面もあります。
実用的な対処は1つ。腹が立ったときは、返事を翌日にする。それで足ります。
口当たりの良さとは、別のもの
誤解されやすい点です。
紳士的であることと、何も言わないことは違います。都合の悪い事実を先に出せる人のほうが、長く信用されます。
言わずに済ませると、あとで分かったときの損が大きい。不利な事実を、こちらから先に1つ伝える。これができる人は、実際には多くありません。
7つの型と、次の一歩
| 型 | いまの状態 | 次の一歩 |
|---|---|---|
| 本物の紳士 | 態度が変わらない | 都合の悪いことを先に伝える |
| 形だけ | 相手を選んでいる | 得をしない相手にも同じ言葉で |
| 自制の人 | 取り乱さない | 不利な事実を1つ伝えてみる |
| 率直な人 | 正直だが場を選ばない | 人前では言わない |
| 弱い立場に寄る | 態度は一貫している | 引き受ける前に量を確認 |
| 見返りを求める | 期待が残る | 先に「平気か」を確認する |
| 約束で信頼される | 言ったことをやる | 守れない人の事情も想像する |
作法は、覚えれば済む
最後に、形の話も1つだけ。
作法や服装は、中身ではありません。ただ、形が整っていないと、中身を見てもらう前に判断されることがあります。もったいない話です。
覚える数は多くありません。苦手な場面のものを、1つだけ覚える。それで足ります。
この記事は本アプリのために書き下ろしたものです。特定の書籍・論文からの引用は含みません。性別を問わない診断です。