得をしない相手への態度に、その人の基準が出る
上司や取引先に丁寧なのは、計算としては正しい振る舞いです。だから基準になりません。差が出るのは、そうでない相手への態度です。
- こんな人に
- 自分の振る舞いを点検したい人
- 結論
- 差が出るのは、丁寧にしても何も返ってこない相手への態度
- 読む時間
- 約2分
紳士的かどうかを、いちばん正確に測れる場面はどこか。
会食でも、商談でもありません。自分に得のない相手と接しているときです。
ここには、演じる理由がありません。だから、そのまま出ます。
得のある相手に丁寧なのは、当たり前
まず、ここを外しておきます。
上司、取引先、影響力のある人。ここに丁寧なのは、計算としては正しい振る舞いです。誰でもやります。だから、基準にはなりません。
差が出るのは、店員、後輩、初対面の人、二度と会わない相手。丁寧にしても、何も返ってこない相手です。
差が出やすいのは、こういう場面です。
- 店が混んでいて、待たされたとき。
- 相手の説明が要領を得ないとき。
- 電話口で、相手の名前が分からないとき。
- 自分のほうが明らかに詳しい話題のとき。
共通しているのは、こちらに余裕がない瞬間だということです。
見ている人は、必ず見ている
そして、ここが重要な点です。
態度の差は、周りに全部伝わっています。とくに、自分も同じように扱われる可能性がある人ほど、よく見ています。
部下は、上司が店員にどう接するかを見ています。そして、いつか自分もそう扱われると考えます。これは、かなり正確な予測です。
そして、この観察は言葉より強く働きます。「人を大切にしよう」と言っている人が、店員に雑なら、伝わるのは後者のほうです。
確認は、直近の記憶で
自分の状態を確かめる方法があります。
直近で、店員や後輩にかけた言葉を思い出す。それを、上司に対して同じように言えるか。
言えないなら、態度が変わっています。ここが分かるだけで、直せます。
もう1つ、確認しやすい指標があります。相手の名前を呼んでいるか。呼んでいる相手と、呼んでいない相手を並べると、線がはっきり見えます。
疲れているときに、出る
もう1つ、知っておきたい傾向を。
態度の差は、余裕がないときにいちばん出ます。忙しい日、体調が悪い日、うまくいっていない時期。
だから、調子が良いときの自分で判断しないでください。疲れているときの自分が、本来の基準に近い。
だから、対処も態度を直す方向ではなく、余裕を確保する方向のほうが効きます。睡眠、予定の詰めすぎ、連続の会議。ここを削るほうが確実です。
基準を、人に求めない
最後に、注意点を1つ。
態度が一貫している人は、そうでない人が目につきます。ただ、それを人に求めると、窮屈になります。
基準は、自分に向けたままにする。人を測る道具にすると、別のものになってしまいます。
まとめ
- 得のある相手に丁寧なのは計算として正しい。だから基準にならない
- 差が出るのは、丁寧にしても何も返ってこない相手への態度
- 態度の差は周りに全部伝わっていて、自分も同じ扱いを予想される
- 直近で店員や後輩にかけた言葉を、上司に同じように言えるか
- 相手の名前を呼んでいるかどうかでも線が見える
- 差は余裕がないときに出る。態度より、余裕の確保を先に
自分の状態は、紳士診断で確認できます。