崩れているところを見せない人は、静かに壁になっている
本人に意図はなくても、崩れない人の前では周りが構えます。自分の失敗を1つ笑って話す。それだけで距離が縮まります。
- こんな人に
- 「とっつきにくい」と言われる人
- 結論
- 品格は崩さなくていい。自分の失敗を1つ笑って話すだけで縮まる
- 読む時間
- 約2分
取り乱さない。距離も保つ。基準もはっきりしている。
ここまでは、確かな強みです。ただ、もう1つ足りないと、それが壁になります。
しかも、この壁は本人にはまったく見えません。周りが構えていることは、態度には出ないからです。
「とっつきにくい」の正体
とっつきにくいと言われる人には、共通点があります。
崩れているところを、見せていない。困っている姿も、失敗も、迷いも見えない。だから、どう接すればいいか分からない。
本人に意図はありません。単に、崩さない習慣がついているだけです。
相手の側から見ると、こういう状態になっています。
- 雑談を振っていいか分からない。忙しそうに見えるので、遠慮する。
- 失敗を報告しにくい。この人は失敗しないのだろう、と思われている。
- 冗談が言えない。ふざけていいラインが分からない。
- 助けを申し出にくい。必要としていないように見える。
構えられると、情報が入らない
これは、実務的にも損をします。
周りが構えると、本音や悪い情報が入らなくなります。問題を知るのが遅れる。相談も来ない。
そして、本人はそれに気づけません。何も起きていないように見えるからです。
静かなのは、問題がないからではありません。報告が来ていないだけのことがあります。この2つは、外からは同じに見えます。
いちばん効くのは、自分の失敗を話すこと
対処は、驚くほど簡単です。
自分の失敗を、1つだけ笑って話す。深刻な話でなくて構いません。むしろ、軽いほうがいい。
これだけで、距離がはっきり縮まります。完璧ではないと分かると、人は近づけるようになります。
話す内容は、小さいほどいい。
- その日の小さな失敗。「乗る電車を間違えました」。
- 苦手なもの。「機械の設定は、いまだに苦手です」。
- 昔の失敗。時間が経っているぶん、笑い話にしやすい。
深刻な悩みを打ち明ける必要はありません。むしろ、重い話は相手を緊張させます。
相手の緊張に、気づいて和らげる
もう1つ、できることがあります。
相手が緊張していたら、一度だけ和らげる言葉をかける。「そんなに構えなくて大丈夫ですよ」でも、雑談でもいい。
崩さない人からのこの一言は、ほかの誰よりも効きます。
ふだん崩さない人が一度だけ和らげると、差のぶんだけ強く届きます。いつも砕けている人の同じ一言より、はるかに残ります。
品格を、崩す必要はない
最後に、念のため書いておきます。
これは「もっとくだけましょう」という話ではありません。品格は、そのままで構いません。
入口だけ、少し開けておく。それだけで、崩さないまま近づける人になります。品格と、近づきにくさは別のものです。
まとめ
- 崩れているところが見えないと、周りは接し方が分からない
- 構えられると、本音も悪い情報も入らなくなる
- 静かなのは問題がないからではなく、報告が来ていないだけのことがある
- 自分の小さな失敗を1つ笑って話す。重い話でなくていい
- 崩さない人からの和らげる一言は、差のぶんだけ強く効く
- 品格は崩さなくていい。入口だけ開けておく
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