自制とは、感情を殺すことではなく、出す場面を選べること
出さないことではなく、出す場面を選べるということです。とくに立場の弱い相手に出すと、それだけで評価が決まります。
- こんな人に
- 感情が態度に出てしまう人
- 結論
- 自制は感情を殺すことではなく、出す場面を選べること
- 読む時間
- 約2分
いらだつと、態度に出てしまう。あとで後悔する。
この対処として、「感情を出さない」を目標にすると、たいてい失敗します。無理があるからです。
そして、抑え込んだものは別の形で出ます。無言、そっけない返事、態度の冷たさ。言葉にしていないだけで、相手には伝わっています。
出さないのではなく、選ぶ
自制の中身を、言い換えておきます。
感情を出さないことではなく、出す場面を選べるということです。
対等な相手に、必要な場面で怒るのは問題ありません。むしろ、必要なこともある。問題になるのは、場面と相手を選べていないときです。
選ぶ基準は、3つで足ります。
- 相手が言い返せる立場か。言い返せない相手には、出さない。
- そこで出して、状況が良くなるか。良くならないなら、出す意味がありません。
- あとから説明できるか。第三者に話せない出し方なら、それは八つ当たりです。
いちばん見られているのは、弱い相手への態度
出してはいけない場面が、1つはっきりしています。
立場が弱い相手に出すと、それだけで評価が決まります。店員、後輩、家族。反撃されない相手に出す姿は、はっきり記憶されます。
そして、見ている人は、いつか自分もそうされると考えます。
そして、この評価は取り消せません。1回見られると、そのあとの丁寧さでは戻りません。
返事を、翌日にする
実用的な対処は、1つだけです。
腹が立ったときは、返事を翌日にする。メールも、メッセージも、対面の話し合いも。
翌日の自分は、違う言い方をします。そして、内容が正しくても、言い方で失うものは大きい。
翌日まで待てない場面では、下書きだけ書いて送らない。書くと、感情はかなり落ち着きます。そのうえで、翌朝に読み返して出す。
その場を離れる
もう1つ、単純な方法を。
その場から物理的に離れる。席を立つ、水を飲みに行く、外に出る。
「落ち着け」と自分に言い聞かせるより、環境を変えるほうが確実です。数分でも効きます。
その場を離れるとき、一言だけ置いていくと角が立ちません。「少し考えたいので、あとでもう一度話させてください」。逃げたようには見えません。
抑えることと、言わないことは別
最後に、逆側の注意を。
自制が効く人は、言わずに済ませることも上手です。ただ、これは別のことです。
感情を抑えることと、必要なことを伝えないことは違います。抑えられる人ほど、落ち着いた形で伝えられます。その力を使わないのは、もったいない。
まとめ
- 感情を出さないことではなく、出す場面を選べることが自制
- 抑え込んだものは、無言やそっけなさとして相手に伝わる
- 言い返せない相手に出すと、その1回で評価が決まる
- 腹が立ったら返事を翌日にする。待てないなら下書きだけ書く
- その場を離れるときは「あとでもう一度話させてください」を置いていく
- 抑えることと、必要なことを伝えないことは別
自分の状態は、紳士診断で確認できます。