影響力が続くかどうかは、批判が届くかで決まる
語る力があり、存在感もある。人も集まってくる。ここまでは、始まりにすぎません。続くかどうかを決めているのは、まったく別の2つです。
語りと存在感は、入口でしかない
人が動くのは、絵が見えたときです。そして、場を持っていける存在感があると、始まりが作れます。
ただ、この2つは中身とは関係ありません。語りがうまい人が、実際にやっているとは限らない。
そして、差が見えた時点で、人は急に離れます。しかも、一度離れた人は戻りません。
危ういのは、批判が届かなくなること
影響力が大きくなると、周りは言いにくくなります。
実績があるほど、立場が上になるほど、指摘するコストが上がる。そして、言われないことを「問題がない」と受け取ってしまう。
これは、放っておくと必ず起きます。自分から取りにいくしかありません。「自分に言いにくいことはあるか」と、1人に聞いてみてください。
危ういのは、相手が考えなくなること
もう1つが、依存です。
判断を預けられると、その場は速い。相手も楽です。ただ、相手が育たず、そして離れられなくなります。
ここで確認したいのは、動機のほうです。頼られること自体が、自分の支えになっていないか。これは悪いことではありませんが、自覚がないと、相手の自立を無意識に妨げます。
対処は決まっています。同じ相談が3回来たら、答えではなく判断のしかたを渡す。
目立たない影響力もある
逆側の話も書いておきます。
語りも存在感も強くないのに、やっていることで信頼を得ている人がいます。地味ですが、いちばん壊れにくい形です。
弱点は、届く範囲が狭いこと。良いことをやっていても、知られなければ広がりません。語るのが苦手でも、記録に残すことはできます。それだけで、届く範囲が変わります。
7つの型と、次の一手
| 型 | いまの状態 | 次の一手 |
|---|---|---|
| 中身のあるカリスマ | 語り、やり、批判も届く | 定期的に、言いにくいことを聞く |
| 語りが強い | 実行が追いついていない | やっているものを数える |
| 依存を作っている | 相手が考えなくなる | 判断のしかたを渡す |
| 批判が届かない | 情報が入らない | 改善点を自分から聞く |
| 静かな影響力 | 信用されている | やったことを記録に残す |
| 人がついてこない | ひとりで進んでいる | 集める必要はありません |
| 目立つが残らない | その場は取れる | 1つ、最後までやり切る |
集める必要がない、という選択
最後に。
人を惹きつける力がないことは、欠点ではありません。ひとりで進めるほうが速い場面は、いくらでもあります。
そして、批判を受け取れているなら、判断の精度は保てています。集めたくなったときに、実績を記録するところから始めればいい。順番としては、そちらのほうが確実です。
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