人が集まると、周りが自分で考えなくなる
影響力があると、周りが自分で考えなくなります。反対意見を歓迎する仕組みを、自分で作る必要があります。
- こんな人に
- 人が集まってくる立場の人
- 結論
- 同意しか返ってこない状態は危うい。意見の合わない人を近くに置く
- 読む時間
- 約2分
人が集まる。話を聞いてくれる。
これは、力です。そして、力には副作用があります。
しかも、この副作用は本人にとっていちばん心地よい形で現れます。だから、気づいたときには進んでいます。
周りが、考えなくなる
いちばん大きい副作用はこれです。
影響力のある人がいると、周りは自分で判断しなくなります。聞いたほうが早いし、外れない。
そして、本人には見えません。同意が返ってくるので、うまくいっているように見えます。
兆候は、いくつかあります。
- 会議で、質問すら出ない。納得していれば、確認の質問は出ます。
- 「どう思いますか」に、「お任せします」が返る。
- 自分が休むと、決定が止まる。判断が集まりすぎているサインです。
- 反対していた人が、いつのまにか黙っている。納得したのではなく、あきらめた可能性があります。
同意が、情報を隠す
もう1つの問題です。
賛成しか返ってこない状態では、間違いを止める仕組みがありません。
しかも、反対する人は、離れるだけで何も言いません。だから、離れた理由も分かりません。
反対する人を、近くに置く
対処の中心は、これです。
意見が合わない人を、意識的に近くに置く。そして、その人が言いやすい状態を作る。
反対されたときに、まず礼を言う。これができるかどうかで、周りが変わります。
同意する必要はありません。言ったこと自体を歓迎する。ここを間違えると、形だけの反対役になります。
判断を、返す
もう1つの方法を。
意見を求められたときに、すぐに答えず、まず相手に聞く。「どう思いますか」。
これを続けると、周りが考える練習をします。そして、自分に届く情報も増えます。
最初のうちは、返ってくる答えが薄いこともあります。それでも、待ってください。答えを引き取ってしまうと、次からまた聞かれるだけになります。
依存させない
注意点を1つ。
頼られるのは気持ちがいい。だから、無意識に依存を作ってしまうことがあります。
見分け方は簡単です。自分がいなくても回るかどうか。回らないなら、依存が起きています。
対処は、判断を返すことと同じです。範囲を決めて、任せる。そして、違う結論が出ても、許容範囲なら通す。ここを我慢できるかどうかで決まります。
集まった人が、離れることもある
最後に。
人が集まる状態は、永続しません。状況が変わる、興味が移る、別の人が現れる。
これは、失敗ではありません。集まっているうちに、何を残したか。そちらのほうが重要です。
残るのは、人ではなく仕組み
では、何を残せばいいのか。
- 判断の基準。自分がいなくても、同じ判断ができる状態。
- 決められる人。任せて、口を出さずに見届けた経験のある人。
- 反対が言える場。これがあれば、次の人も間違いを止められます。
集まった人の数ではなく、この3つが残ったかどうか。あとから効いてくるのは、そちらです。
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