家庭菜園は、最初の一つで決まる
家庭菜園を始めて続く人と、一年でやめる人の違いは、園芸の才能ではありません。 最初に選んだ作物です。難しいものから始めて枯らすと、そこで終わります。 逆に一度でも収穫できると、翌年も続きます。
広さより、日当たりと水やり
場所が狭いから無理だと考える人は多いのですが、実際に成否を分けるのは広さではありません。 1日にどれだけ日が当たるかと、夏の水やりができるかの2つです。
日照が半日以上あれば、たいていの野菜は育ちます。逆にどんなに広くても、日が当たらなければ育ちません。 そして夏場は、朝夕の水やりを1日休むだけで枯れることがあります。 始める前に、この2つだけ確認してください。
種からより、苗から
種から育てるほうが本格的に見えますが、初めての人には苗をおすすめします。 発芽の管理は思っているより難しく、失敗しても原因が分かりません。
苗から始めれば、いちばん難しい時期を園芸店が肩代わりしてくれています。 値段は上がりますが、成功率が段違いに高い。最初の一回は、確実に収穫できることを優先してください。
収穫までの時間で選ぶ
待つ時間が長い作物ほど、途中で気持ちが切れやすくなります。 葉物なら1か月前後、実のなる野菜なら2〜3か月、根菜やいちごなら半年近くかかります。
早く結果が見たいタイプの人が、いきなり半年待つ作物を選ぶと、たいてい途中で世話が雑になります。 逆に、育つ過程を眺めるのが好きな人には、長くかかる作物のほうが楽しい。 自分がどちらかを先に決めてから選んでください。
採れすぎたときの想定もしておく
うまくいったときの困りごとも、案外あります。 きゅうりやミニトマトは、盛りの時期には毎日採れます。食べきれず、ご近所に配るにも限度がある。
植える株数は、食べきれる量から逆算してください。 1〜2株で十分なことが多く、欲張って植えると世話も追いつかなくなります。 少なく植えて丁寧に育てるほうが、結果としてよく採れます。
失敗の原因は、たいてい3つのどれか
- 水のやりすぎ。枯れる原因として、水切れより多いくらいです。土の表面が乾いてから与えるのが基本。
- 日照不足。置き場所を変えるだけで解決することが多い。
- 容器が小さい。土が少ないとすぐ乾き、根も張れません。迷ったら大きめを選ぶ。
虫がつくのは、多くの場合失敗ではありません。育っている証拠でもあります。 気になるなら、最初から防虫ネットをかけておくのがいちばん確実です。
食べるためだけの趣味ではない
家庭菜園を費用対効果で考えると、たいてい割に合いません。苗代と土代と容器代を回収するのは簡単ではない。
それでも続ける人が多いのは、毎日見に行く用事ができるからです。 朝に少し外に出る習慣、季節の変化に気づく感覚、育つ過程を眺める時間。 収穫はその副産物だと考えると、うまくいかない年があっても続けられます。
この記事は本アプリのために書き下ろしたものです。栽培の適期や方法は地域・品種によって異なるため、 具体的な手順は苗のラベルや地域の情報をご確認ください。