育てるものを選ぶとき、初心者向きかどうかでは決めない
難易度ではなく、自分の生活と噛み合うかで選ぶ。手のかかる時期、収穫までの長さ、失敗したときの損失。3つの軸で候補を絞る方法をまとめました。
- こんな人に
- 何を育てるか迷っている人
- 結論
- 難易度ではなく、手間の山が自分の繁忙期と重ならないかで選ぶ
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育てるものを選ぶとき、多くの人は「初心者向き」かどうかで決めます。悪くはないのですが、続くかどうかを決めているのは難易度ではありません。生活との噛み合い方です。
そして、噛み合いは事前に確認できます。
軸① 手のかかる時期が、いつ来るか
どの作物にも、忙しい時期があります。植え付け、支柱立て、間引き、収穫。
この時期が、自分の仕事の繁忙期と重なっていると、いちばん大事な作業が飛びます。そして一度飛ぶと、そのあとは崩れます。
先に自分の年間の忙しさを書き出して、その谷に手間の山が来るものを選ぶ。これだけで、続く確率がかなり変わります。
あわせて、旅行や帰省の時期も書き出してください。数日空けられない時期に収穫が来ると、そこで崩れます。
軸② 収穫までの長さ
- 数週間で結果が出るもの。葉もの、豆苗、ハーブ。反応が速く、最初の1つに向きます。
- 数か月かかるもの。実もの、根菜。待てる人には手応えがありますが、途中で気持ちが切れやすい。
- 年をまたぐもの。果樹、球根、多年草。もっとも深く楽しめますが、最初には向きません。
結果が返ってくるまでの速さと、自分の性質が合っているか。ここは趣味全般に共通する要素で、育てるものでも同じです。
迷ったら、短いものと長いものを1つずつ持つと安定します。短いほうで手応えを得ながら、長いほうを待てます。
軸③ 失敗したときの損失
意外に効くのがこれです。
高価な苗や、思い入れのある品種から始めると、枯れたときの落ち込みが大きくなります。そして一度大きく落ち込むと、再開しにくい。
1年目は安くて丈夫なものから。損失が小さければ、失敗が経験として残ります。
そして、枯れるのは普通のことです。慣れた人でも枯らします。1年目で全部育つほうが、むしろ珍しい。
「毎日世話が要る」の重さを、正しく見る
育てる趣味は、休めないという性質を持っています。旅行のあいだも、忙しい週も、体調が悪い日も、水は要ります。
これは、負担であると同時に効用でもあります。生活のリズムができ、外に出る理由になり、気にかける対象ができる。
ただし、余裕がない時期に始めると、その負担側だけが効きます。疲れているときに新しく世話の要るものを増やすのは、回復を遅らせる方向に働くことがあります。
判断の目安は、いま新しい予定を1つ増やせるかです。増やせないなら、時期をずらしたほうが続きます。
手のかからないものから、始める
いま余裕がないと感じているなら、次のような選び方が現実的です。
- 水やりの頻度が低いもの(多肉、ハーブの一部)
- 数日空けても致命的にならないもの
- 容器が小さく、置き場所を選ばないもの
- 枯れても、また買える価格のもの
規模は、後から大きくできます。最初に大きく始めて畳むより、小さく始めて広げるほうが、ずっと続きます。
まとめ
- 続くかどうかを決めるのは難易度ではなく、生活との噛み合い方
- 手間の山が、自分の繁忙期と重ならないものを選ぶ
- 収穫までの長さと、自分が待てる性質かを合わせる
- 1年目は安くて丈夫なものから。失敗の損失を小さくする
- 余裕がない時期は、手のかからないものを小さく始める