受注は選べないが、件数は選べる。営業は確率の仕事
営業は確率の仕事です。結果で管理すると気分が上下しますが、行動で管理すると安定します。
- こんな人に
- 営業の数字が読めない人
- 結論
- 受注は選べないが件数は選べる。結果ではなく行動で管理する
- 読む時間
- 約3分
数字が読めない。良い月と悪い月の差が大きい。
この状態は、母数が足りていないことが原因のことが多い。
そして、母数が少ないと自分の実力も分かりません。何件かの結果は、運で説明がついてしまいます。
確率の仕事である、という前提
まず、前提を1つ。
1件ごとの結果は、こちらの力だけでは決まりません。予算、時期、担当者の交代、社内事情。
ただし、数が集まると、確率は安定します。だから、母数が効きます。
コインを10回投げれば、表が8回出ることもあります。100回投げれば、そうはならない。営業の数字も、同じ性質を持っています。
結果で管理すると、崩れる
受注数を目標にすると、何が起きるか。
コントロールできないものを見続けることになります。決まった月は気分がよく、決まらない月は落ち込む。
そして、落ち込むと行動が減ります。行動が減ると、翌月がさらに悪くなる。
この循環に入ると、実力とは無関係に数字が落ち続けます。そして、落ちている理由が自分では説明できません。
週の接点数を、決める
対処は、これです。
週に何件の新規接点を作るかを、数字で決める。
受注は選べませんが、件数は自分で決められます。そして、決めた件数をこなしたなら、その週は成功です。
件数の決め方には、目安があります。
- 過去3か月の実績から逆算する。「接点10件で提案3件、うち受注1件」なら、月に4件ほしければ接点は40件。
- できる数から決めない。必要な数から決めて、足りなければ手段を増やす。
- 週単位にする。月単位だと、後半に詰まります。
記録するのは、3つ
- 接点の数。新しく話した件数。
- 提案まで進んだ数。
- 決まった数。
この3つを並べると、どこで落ちているかが分かります。接点が少ないのか、提案に進まないのか、最後で決まらないのか。対処がまったく違います。
落ちている場所ごとに、手当てが変わります。
- 接点が少ない。時間の使い方の問題。既存対応に時間を取られていないか。
- 提案に進まない。聞き方の問題。困りごとと接続できていない可能性があります。
- 最後で決まらない。決裁者に届いていないか、価格以外の条件が詰まっていない。
3つとも「がんばる」で対処すると、どれも改善しません。
量だけでは、限界が来る
注意点も1つ。
量で押し切る形は、体力が続く間しか使えません。そして、当たり方が改善しません。
提案に進まない率が高いなら、聞き方を変える。量の前に、そちらを見る価値があります。
それに、量には上限があります。1日に会える人数は決まっている。上限に近づいたら、次は率のほうを上げるしかありません。
調子が悪いときこそ、件数を守る
最後に。
決まらない時期に、行動量まで落とすと、抜けられなくなります。
そういうときは、結果を見ずに件数だけ見る。件数さえ守れば、確率はいずれ戻ります。
まとめ
- 1件ごとの結果は選べないが、件数は自分で決められる
- 結果で管理すると気分が上下し、行動量まで落ちる
- 接点・提案・受注の3つを並べて、どこで落ちているかを見る
- 件数は「できる数」ではなく「必要な数」から逆算する
- 調子が悪いときほど、結果を見ずに件数だけ守る
自分の型は、営業適性診断で確認できます。