断りは、自分への評価ではない。1行だけ記録して次に行く
引きずると行動が減り、行動が減ると1件の重みが増します。この循環から抜ける、具体的な方法の話です。
- こんな人に
- 断られると引きずってしまう営業の人
- 結論
- 断りは人格への評価ではない。理由を相手の言葉のまま1行だけ記録する
- 読む時間
- 約2分
断られると、しばらく次に行けない。
これは、営業でいちばん多いつまずき方です。そして、能力の問題ではありません。
むしろ、丁寧に向き合っている人ほど起きます。相手のことを考えているぶん、断りが自分に向いて聞こえるからです。
断られる理由は、こちらと関係ないことが多い
- タイミング。いま検討していない。
- 予算。期が変わらないと動けない。
- 優先順位。困ってはいるが、いまではない。
- 社内事情。担当者では決められない。
どれも、こちらの人格とは無関係です。ただ、断られた瞬間には、そう感じにくい。
そして、相手は理由を全部は言いません。言いにくい事情ほど省略されるので、こちらには「断られた」という結果だけが残ります。
引きずると、悪循環に入る
構造を書いておきます。
引きずる → 行動が減る → 母数が減る → 1件の重みが増える → さらに引きずる。
これが、いちばん多い崩れ方です。抜けるには、どこかを切る必要があります。
いちばん切りやすいのは、最初の一手です。引きずる時間を短くするより、次の行動を先に入れてしまうほうが確実です。
断りの理由を、1行だけ記録する
具体的な一手です。
断られた理由を、事実として1行だけ書く。感情は書かない。
「予算が来期」「別社で決定済み」「担当者が異動」。こうすると、断りが情報に変わります。
書くときの原則は、相手の言葉のまま、短く。解釈を足すと、そこに感情が入ります。
記録は、あとで使える
そして、この記録には別の効果があります。
並べて見ると、パターンが出ます。同じ理由で落ちているなら、対処のしようがある。
さらに、「予算が来期」は、来期に連絡する理由になります。断りが、次の予定に変わります。
記録が20件ほどたまると、自分の落ちどころが見えてきます。ここまで来ると、断りは分析の材料になり、感情の対象ではなくなります。
断られる前提で、数を設計する
もう1つの視点を。
断られる回数は、動いた量に比例します。断られる数が多いのは、動いている証拠でもある。
1件ごとに反応するのをやめて、月の単位で見る。1か月分をまとめて見ると、感情の振れが小さくなります。
あわせて、断られた直後に判断しない。提案の内容を変える、価格を下げる、方針を変える。どれも、翌日に考えたほうが良い結論になります。
丁寧さは、失わなくていい
最後に。
断られに弱い人は、たいてい相手に丁寧に向き合っています。これは、失うべき性質ではありません。
まとめ
- 断りの理由は、こちらの人格とは無関係のことがほとんど
- 相手は理由を全部言わないので、結果だけが手元に残る
- 引きずる→行動が減る→1件が重くなる、の循環に入りやすい
- 断られたら、理由を相手の言葉のまま1行だけ記録する。感情は書かない
- 記録が20件たまると、断りが分析の材料になる
- 断られた直後に、方針や価格の判断をしない
変えるのは、受け取り方と、記録の仕方だけです。自分の型は、営業適性診断で確認できます。