助けを求めるのは力不足ではない。30分ルールという考え方
自分で解決できないと思われたくなくて抱え込む。けれど、30分で聞いて解決するのと、3日抱えて間に合わなくなるのと、どちらが評価を下げるか。判断を性格に任せず、ルールにする方法です。
- こんな人に
- 助けを求めるのが苦手な人
- 結論
- 30分考えて進まなければ聞く。抱えて遅れるほうが影響は大きい
- 読む時間
- 約2分
行き詰まっているのに、聞けない。調べれば分かるはずだと思って粘る。気づくと半日が過ぎている。
理由はたいてい、力不足だと思われたくないからです。気持ちは分かりますが、比べる対象を間違えています。
比べるべきは、2つの結果
- 30分で聞いて、解決する。相手の時間を10分使う。
- 3日抱えて、間に合わなくなる。相手の時間を、リカバリーで数時間使う。
どちらが評価を下げるかは、明らかです。抱えて遅れるほうが、はるかに重い。しかも、遅れてから聞くと「なぜもっと早く」が付いてきます。
聞くことの気まずさは、その場だけです。遅れの影響は、あとまで残ります。
判断ではなく、ルールにする
とはいえ、その場では毎回迷います。だから、判断を自分の性格に任せないほうがいい。
「30分考えて進まなければ聞く」。時間で線を引いてしまえば、性格に関係なく実行できます。
30分でなくても構いません。仕事の性質に合わせて、1時間でも半日でもいい。決まっていることが大事です。
聞き方で、印象は変わる
同じ質問でも、伝え方で受け取られ方が変わります。
- 調べたことを添える。「ここまで確認して、この部分で止まっています」。丸投げには見えません。
- 何が分かれば進めるかを言う。「この判断さえもらえれば動けます」。相手の負担が明確になります。
- 時間を区切る。「10分いただけますか」。相手が予定を立てられます。
「分かりません」だけで止めない。ここだけ気をつければ、聞くこと自体はまったく問題になりません。
上司を使うのは、仕事の技術
助けを求めることを、依存だと考える必要はありません。
上司は、あなたが持っていないものを持っています。決裁の権限、他部署への影響力、過去の経緯、期限の交渉。これらを取りに行くのは、依存ではなく仕事の進め方です。
むしろ、使わないほうがもったいない。上司の側も、必要とされていることが分かるほうが動きやすい。
抱え込みが常態化しているとき
一度きりではなく、いつも抱えている場合、原因が別のところにあることがあります。
- 量が多すぎる。これは相談ではなく、配分の問題です。持ち分を一覧にして見せてください。
- 聞くと責められた経験がある。その場合は、口頭ではなく記録に残る形で聞くと、扱いが変わることがあります。
- 誰に聞けばいいか分からない。窓口を1人決めてもらうだけで解決します。
無理をして間に合わせたことは、外からは見えません。見えないものは評価もされないので、量の問題は必ず言葉にしてください。
頼れる人は、頼られる
最後にひとつ。助けを求められる人のところには、助けの依頼も集まります。
一方通行の関係は続きません。借りが両方向にあるほうが、結果的に働きやすくなります。
自分がどれくらい抱え込んでいるかは、良い部下診断の「上司を使う力」で確認できます。