良いものを作っても売れない。技術ではなく、向ける先の話
技術を落とす話ではありません。同じ技術を、誰のどんな困りごとに使うかを1つ言えるようにする、という話です。
- こんな人に
- 技術はあるのに仕事が続かない人
- 結論
- 落とすのは技術ではなく、向ける先を変える。誰の何が減るかを1つ書く
- 読む時間
- 約2分
技術は高い。それなのに、仕事が続かない。
この状態は、技術の問題ではなく、接続の問題です。
そして、接続は技術より短い時間で変えられます。ここが分かると、打つ手が見えてきます。
需要は、こちらの都合で決まらない
まず、はっきりさせておきます。
技術の高さと、需要の大きさは別のものです。難しいことができても、それを必要としている人がいなければ、仕事にはなりません。
これは、技術に価値がないという話ではありません。接続していないだけです。
実際、同じ技術でも、向ける先で単価が何倍も変わります。相手が困っている度合いが違うからです。
技術を落とす必要はない
ここが、よく誤解される部分です。
市場に合わせるというと、質を下げて安くする話に聞こえます。ただ、そうではありません。
同じ技術を、別の困りごとに向ける。これだけで、需要が見つかることがあります。
向ける先を探すときは、この3つを見ると当たりやすい。
- 困っている人が、お金を払える立場か。困っていても、予算がなければ仕事になりません。
- 繰り返し起きる困りごとか。一度きりだと、次がありません。
- ほかに解決できる人が少ないか。ここが、価格を決めます。
「誰の、何を解決するか」を1つ書く
具体的な一手です。
自分の技術が、誰のどんな困りごとを解決するかを、1つだけ書き出す。
「丁寧に作れます」ではありません。「◯◯で困っている人の、△△が減ります」。この形にすると、伝わります。
価格は、技術ではなく解決で決まる
もう1つの視点を。
かけた時間で価格を決めると、たいてい安くなります。相手には、時間が見えないからです。
解決した内容で決めると、同じ作業でも価格が変わります。相手にとっての価値が基準になるからです。
説明のときも同じです。「◯時間かかります」ではなく「◯◯が起きなくなります」。前者は費用の話に、後者は価値の話になります。
得意な分野に、寄せる
実務的な話を1つ。
全方位に対応しようとすると、選ばれにくくなります。何が得意か分からないからです。
「この分野なら」を1つ持つと、指名で来るようになります。そして、指名の仕事は、価格の交渉が要りません。
寄せる先の選び方は、いちばん多く依頼が来ている分野で構いません。すでに市場が反応している場所だからです。
技術は、資産として残る
最後に。
身につけた技術は、需要が変わっても残ります。向ける先を変えれば、また使えます。
まとめ
- 技術の高さと需要の大きさは別。接続していないだけのことがある
- 接続は、技術より短い時間で変えられる
- 「◯◯で困っている人の、△△が減ります」を1つ書き出す
- 向ける先は、払える立場か・繰り返すか・他にできる人が少ないかで見る
- 価格も説明も、かけた時間ではなく解決した内容で言う
- 得意な分野を1つ持つと、指名で来る。指名には価格交渉がない
見るべきは、技術のほうではなく向ける先です。自分の型は、職人肌診断で確認できます。