新しいやり方を、全部拒否しなくていい。本質と手段を分ける
道具が変わっても、判断の部分は残ります。何が本質で、何が手段かを分けると、取り入れやすくなります。
- こんな人に
- 新しいやり方への抵抗が強い人
- 結論
- 抵抗は正当。本質と手段を分けて、手段だけ1つ試す
- 読む時間
- 約2分
新しいやり方が入ってくる。いまのやり方で、十分に良いものができているのに。
この抵抗には、正当な根拠があります。そのうえで、分けて考える方法があります。
まず言えるのは、抵抗そのものは間違っていないということです。
抵抗は、経験から来ている
まず、認めておきます。
新しいものが、必ず良いわけではありません。流行で入ってきて、数年で消えるものもある。そのたびに覚え直すのは、消耗です。
そして、いまのやり方は、失敗を積み重ねて作られています。理由があってそうなっている部分が、必ずあります。
それに、切り替えのコストは目に見えません。覚え直す時間、慣れるまでの品質の低下、やり直し。導入を決める側からは、この部分が見えていないことがあります。
本質と手段を、分ける
有効なのは、この区別です。
- 本質。何を良しとするか、どこを外さないか。ここは変わりません。
- 手段。道具、手順、記録の方法。ここは変わります。
道具が変わっても、判断の部分は残ります。むしろ、道具が変わったときに、判断の価値が上がります。
分ける目安は、この問いです。「これができなくなったら、自分の仕事は成立しないか」。成立しないなら本質、そうでなければ手段です。
1つだけ、試す
具体的な一手です。
新しいやり方を、1つだけ試してみる。全部を変える必要はありません。
合わなければ、戻せばいい。1つなら、戻すのも簡単です。
試すときは、期限を決める。「1か月やって、合わなければ戻す」。終わりが決まっていると、途中で判断がぶれません。
判断できるのは、経験がある人
ここが、重要な部分です。
新しいやり方が使えるかどうかを判断できるのは、経験がある人だけです。何が重要かを知らない人には、判断できません。
つまり、抵抗している人こそ、評価する役に向いています。全部拒否すると、その役割を放棄することになります。
そして、この役割は替えがききません。良し悪しを見分けられる人がいないと、組織は流行に振り回されます。
外の情報を、月に1つ
習慣にできる方法を1つ。
月に1つ、自分の分野の新しい話を見る。取り入れなくて構いません。知っているかどうかだけの話です。
知らないと、判断もできません。そして、気づいたときには差が開いています。
守るために、変える
最後に。
変えることと、守ることは対立しません。手段を変えることで、本質を守れる場合があります。
まとめ
- 抵抗そのものは間違っていない。切り替えのコストは目に見えない
- 本質は何を良しとするか、手段は道具や手順。分けて扱う
- 「これができなくなったら仕事が成立しないか」で見分ける
- 1つだけ、期限を決めて試す。合わなければ戻す
- 使えるかどうかを判断できるのは、経験がある人だけ
- 月に1つ、新しい話を見ておく。取り入れなくていい
実際、多くの技術は道具を変えながら受け継がれてきました。自分の型は、職人肌診断で確認できます。