提案は通ったのに、半年後も何も変わっていない理由
動かない理由は、たいてい中身ではありません。最初の一歩が決まっていない、反対する人が残っている、現場の負担が増える。この3つです。
- こんな人に
- 提案が通っても現場が動かない人
- 結論
- 止まる理由は中身ではない。最初の1週間を「名前・日付・作業」で書き添える
- 読む時間
- 約2分
提案が通った。資料も評価された。半年後、何も変わっていない。
これは、珍しいことではありません。そして、動かない理由は、たいてい提案の中身ではありません。
だから、資料をさらに良くしても、状況は変わりません。手を入れる場所が違います。
止まる理由は、3つ
- 最初の一歩が決まっていない。「誰が、いつまでに、何を」がないと、誰も動きません。
- 反対する人が残っている。会議では通っても、実行の段階で止まります。
- 現場の負担が増える。そこを見ていないと、数か月で元に戻ります。
どれも、提案書の完成度とは関係ありません。
そして、3つとも提案が通ったあとに起きます。通った時点で仕事が終わったつもりになると、ここを見逃します。
最初の1週間を、書く
いちばん効く一手は、これです。
提案に、最初の1週間で誰が何をするかを付ける。
大きな計画より、こちらのほうが重要です。動き出せば、あとは修正できます。動き出さないものは、修正のしようもありません。
書き方は、この形で足ります。
- 誰が。役職ではなく、名前で書く。「担当部署」では動きません。
- いつまでに。日付を入れる。「速やかに」は期限ではありません。
- 何を。初回は、判断が要らない作業にする。会議を設定する、データを出す、など。
1週間で終わる大きさにするのがコツです。長いと、着手が先送りされます。
実行が止まったら、見にいく
もう1つ、やっている人が少ないことを。
実行が止まった案件を、あとから見にいく。何が起きたかを、直接確かめる。
ここで得られる情報が、次の提案を変えます。止まる理由には、パターンがあります。同じ組織なら、次も同じところで止まる可能性が高い。
そして、これはほとんどの人がやりません。終わった案件を見にいく時間は、たいてい評価されないからです。だからこそ、差がつきます。
負担が増える相手を、特定しておく
事前にできることもあります。
どんな改善でも、誰かの手間は増えます。全体では減っていても、特定の人の負担は増えることがある。
その人を先に特定して、話しておく。増える分をどう補うかまで含めて設計すると、実行が止まりません。
補い方は、3つのどれかになります。別の作業を減らす、人を増やす、期間を延ばす。どれも用意できないなら、その計画は無理があります。
成果は、動いた分だけ
最後に。
提案の質ではなく、動いた量が成果になります。80点の提案が実行されるほうが、100点の提案が棚に入るより価値がある。
まとめ
- 止まる理由は、最初の一歩・残った反対・現場の負担。中身ではない
- 3つとも、提案が通ったあとに起きる
- 最初の1週間を「名前・日付・判断の要らない作業」で書く
- 止まった案件を見にいく。止まり方にはパターンがある
- 負担が増える人を先に特定し、補い方まで設計する
- 成果は提案の質ではなく、動いた量で決まる
この順番で考えると、力の使いどころが変わります。自分の力の組み合わせは、コンサル適性診断で確認できます。