「どこまで自分で決めていいですか」を、最初に一度だけ聞く
決めすぎると越権になり、確認しすぎると相手の時間を奪います。線を引くこと自体が、支える側の仕事です。
- こんな人に
- 支える立場で判断に迷いやすい人
- 結論
- 最初に一度だけ「どこまで決めていいですか」と聞き、答えを書いて残す
- 読む時間
- 約2分
これは自分で決めていいのか。それとも確認すべきか。
支える立場で、いちばん迷うのがここです。そして、どちらに転んでも相手の負担になります。
しかも、どちらに寄っているかは自分では気づきにくい。相手は、どちらも言わずに済ませるからです。
両側に、コストがある
- 決めすぎる。越権になる。方向が違えば手戻りも大きい。
- 確認しすぎる。相手の時間を奪う。判断の回数が増えて、そもそも任せた意味がなくなる。
つまり、線を引くこと自体が仕事です。感覚で毎回判断していると、どちらかに寄ります。
最初に、一度だけ聞く
対処は、驚くほど単純です。
「どこまで自分で決めていいですか」。最初に一度だけ聞いておく。
金額でも、影響範囲でも、種類でも構いません。線が決まると、以後の確認が半分以下になります。
聞くのは、関係が始まったばかりの時期がいちばん自然です。何年も経ってから聞くと、いまさら感が出ます。
線は、具体的にする
聞き方にもコツがあります。抽象的だと、答えも抽象的になります。
- 「◯万円までなら、自分で判断していいですか」
- 「社内で完結する話は、決めてしまっていいですか」
- 「日程の調整は、こちらで決めてよいですか」
イエスかノーで答えられる形にすると、相手も答えやすくなります。
そして、聞いた答えは書いて残す。口頭だけだと、半年後には両方が忘れています。
迷ったら、進めて報告する
線の内側でも、判断に迷う場面はあります。
そのときに使えるのが、進めて報告する形です。「こう進めました。問題があれば戻します」。
止まるより速く、越権にもなりません。取り返しがつく範囲なら、この形で構いません。
ただし、この形が使えない場面もあります。
- 元に戻せないこと。外に出た連絡、支払い、公表。
- 相手の名前で行うこと。返事の内容が、相手の立場を作ってしまう。
- お金が動くこと。金額の大小にかかわらず、先に確認する。
- 人の評価に関わること。ここは、代われません。
線は、更新される
最後に。
信頼が積み上がると、線は広がります。最初は狭くても、外さない実績が続けば、任される範囲が増えていく。
そして、広がったことに自分で気づかないと、いつまでも確認し続けます。半年に一度、「この範囲は自分で決めていいですか」と聞き直してみてください。
まとめ
- 決めすぎも確認しすぎも、どちらも相手の負担になる
- 線を引くこと自体が、支える側の仕事
- 最初に一度「どこまで決めていいですか」と聞き、答えを書いて残す
- 聞き方は、金額や範囲で、イエスかノーで答えられる形にする
- 迷ったら「進めて報告」。ただし元に戻せないことには使わない
- 実績が積み上がると線は広がる。半年に一度、聞き直す
自分の型は、執事診断で確認できます。