支える立場は、断ると役割の否定に感じる。だから際限なく増える
無理をしていることは外からは見えません。見えないので、量が減りません。引き受けない範囲を1つだけ決める、という話です。
- こんな人に
- 支える立場で仕事が増え続けている人
- 結論
- 引き受けない範囲を1つだけ決めて、断る場面の前に伝えておく
- 読む時間
- 約2分
頼まれると、引き受けてしまう。そして、量が増えていく。
支える立場では、これが起きやすい。役割として、断りにくいからです。
しかも、断ると役割そのものを否定するように感じます。ここが、この立場の難しいところです。
無理は、外からは見えない
ここが、いちばん厄介な点です。
無理をして間に合わせたことは、外からは見えません。回っているように見えるので、依頼が減りません。
そして、うまくやるほど任されます。能力があるほど、量が増える構造になっています。
そして、限界が来たときには、代わりがいません。1人に集めてきた結果なので、急には渡せない。
引き受けない範囲を、1つ決める
対処は、その場の判断ではなく、事前のルールにします。
引き受けない範囲を、1つだけ決めておく。時間でも、内容でも構いません。
- 時間。「18時以降は引き受けない」
- 内容。「本人がやるべき判断は、代わりにしない」
- 量。「同時に持つのは3件まで」
決まっていると、断るのが判断ではなくルールになります。感情を使わずに済みます。
決めた範囲は、先に伝えておくと摩擦が減ります。断る場面で初めて言うと、断るための口実に聞こえます。
無理をしたときは、そう伝える
もう1つ、量を減らす方法があります。
無理をして間に合わせたときは、そう伝える。「今回はかなり詰めました」「次は2日前にいただけると助かります」。
黙って処理すると、それが標準の速度として記録されます。そして、次も同じ量が来ます。
この一言は、相手のためにもなります。実際の所要時間が分からないまま頼み続けると、いつか間に合わない日が来ます。
相手ができることは、渡す
線を引くもう1つの形です。
相手が自分でできることは、代わりにやらない。奪っているのは、経験のほうかもしれません。
そして、渡すと相手も助かります。いつまでも人に頼らないと動けない状態は、相手にとっても不利です。
渡すときは、やり方を1回だけ見せる。全部を説明しようとすると、結局こちらがやったほうが早い、で終わります。
後任が育つ形にしておく
最後に、いちばん効く長期の対策を。
自分がいなくても回る形にしておく。手順を書く、共有する、他の人にも触らせる。
属人化していると、休むことも、辞めることもできなくなります。そして、それは相手にとってもリスクです。渡せる形にしておくことが、いちばんの誠実さです。
まとめ
- 支える役割は、断ると役割そのものを否定するように感じて断りにくい
- 無理は外からは見えず、限界が来たときには代わりがいない
- 引き受けない範囲を1つだけ決めて、先に伝えておく
- 無理をしたときは、そう伝える。相手が所要時間を把握できる
- 相手ができることは渡す。奪っているのは経験のほうかもしれない
- 属人化していると、休むことも辞めることもできなくなる
自分の型は、執事診断で確認できます。