謙虚さと安売りは別。安く受けたものは、安く扱われる
条件を下げて引き受けると、その金額が基準として固定されます。安く受けたものは、安く扱われる。1つだけ下げずに伝える話です。
- こんな人に
- 頼まれると条件を下げてしまう人
- 結論
- 謙虚さと安売りは別。最初の一件が、その関係の基準として固定される
- 読む時間
- 約2分
頼まれると、条件を下げてしまう。自分から「これくらいで」と言ってしまう。
謙虚さのつもりですが、別のことが起きています。
そして、下げたことは相手に伝わっていません。こちらが譲ったつもりでも、相手にはそれが標準に見えます。
安く受けたものは、安く扱われる
金額や条件は、単なる数字ではありません。
こちらが自分の仕事をどう評価しているかを、そのまま相手に伝えます。だから、安く受けると、扱いも下がる。
急な変更を頼まれやすくなり、優先度も下がる。値引きしたぶん、扱いも下がるという構造になっています。
具体的には、こういう形で表れます。
- 期限が短くなる。安い仕事は、後回しにされたぶん急かされます。
- 変更が増える。やり直しの心理的コストが、相手の側で下がります。
- 相談が減る。作業として扱われ、判断を求められなくなります。
最初の金額が、基準として固定される
もう1つ、見落とされやすい点があります。
一度安い条件で受けると、その相手には上げにくくなります。「前はこの金額だったのに」と思われるからです。
つまり、最初の一件が、その関係の基準を決めます。ここを軽く扱うと、あとが長く効きます。
どうしても下げる場合は、理由と期間を明示する。「初回のみ」「この条件だから」。次回に戻す根拠が残ります。
謙虚さと、安売りを分ける
ここが、この記事の要点です。
- 謙虚さ。自分の限界を知っている。できないことを引き受けない。相手を尊重する。
- 安売り。できることを、実際より低く見積もる。条件を先に下げる。
前者は続きますが、後者は消耗します。そして、後者は謙虚さの形をしているので、気づきにくい。
見分ける方法があります。相手が同じことをしていたら、どう思うか。「安すぎる」と感じるなら、自分の側も安すぎます。
1割だけ、下げずに伝える
対処は、小さく始めます。
次の依頼で、条件を1つだけ下げずに伝える。金額でも、期限でも、範囲でも構いません。
断られたら、そのときに考えればいい。実際には、断られないことのほうが多い。そして、一度言えると次からは楽になります。
伝え方は、短くて構いません。「この内容だと、◯◯になります」。謝る必要も、理由を並べる必要もありません。
先に「安くします」と言わない
最後に、その場でできることを1つ。
「安くします」を、こちらから先に言わない。相手が困ってから考えれば足ります。
言われる前に下げるのは、交渉ですらありません。基準を持っている人ほど、ここで損をしないでください。
まとめ
- 条件は、自分の仕事をどう評価しているかをそのまま相手に伝える
- 安く受けると、期限が短くなり、変更が増え、相談が減る
- 最初の一件が、その関係の基準として固定される
- 下げるなら、理由と期間を明示して、戻す根拠を残す
- 相手が同じ条件を出していたらどう思うか、で見分ける
- 「安くします」を、こちらから先に言わない
自分の状態は、精神貴族診断で確認できます。