頼まれると安く引き受けてしまう。値段は自己評価を相手に伝える
頼まれると安く引き受けてしまう。相手のためのつもりでも、安く受けた仕事は相手からも安く扱われます。1割だけ上げてみる、という話です。
- こんな人に
- 報酬や価格を低く言ってしまう人
- 結論
- 値段は自己評価を相手に伝える。次の依頼で1割だけ足す
- 読む時間
- 約3分
見積もりを出すとき、つい下げてしまう。「これくらいでいいです」と、こちらから言ってしまう。
相手のためだと思っているのですが、実際には別のことが起きています。
そして、下げたことは相手には伝わりません。こちらが譲ったつもりでも、相手にはそれが標準に見えます。
値段は、情報として伝わる
金額は、単なる数字ではありません。こちらが自分の仕事をどう評価しているかを、そのまま相手に伝える情報です。
だから、安く受けた仕事は相手からも安く扱われます。急な変更を頼まれやすくなり、優先度も下がる。値引きしたぶん、扱いも下がるという構造になっています。
そして、安いこと自体が不安にさせることもあります。「大丈夫なのか」と思われる。相場から外れすぎると、逆効果になります。
安い仕事が、良い仕事の時間を食う
もうひとつ、見落とされやすい影響があります。
安い仕事が増えるほど、時間が埋まります。すると、良い条件の依頼が来たときに受けられない。機会そのものを失うことになります。
そして、いったん安い金額で受けると、その相手には上げにくくなります。最初の一件が、基準として固定されるからです。
どうしても下げる場合は、理由と期間を明示する。「初回のみ」「この条件だから」。次回に戻す根拠が残ります。
上げるのは、1割でいい
一気に倍にする必要はありません。むしろ、それだと自分が言い出せません。
次の依頼で、いつもの金額に1割だけ足す。理由の説明は要りません。金額を言うだけです。
断られたら、そのときに考えればいい。実際には、断られないことのほうが多い。そして一度言えると、次からは楽になります。
言うときは、謝らない。「すみませんが」をつけると、下げてほしいという合図になります。金額だけを、そのまま言う。
先に値引きを言わない
もうひとつ、その場でできることがあります。
「安くします」を、こちらから先に言わない。相手が困ってから考えれば足ります。言われる前に下げるのは、交渉ですらありません。
同じように、「お気持ちで」もやめる。相手を困らせますし、たいてい低い額に落ち着きます。
相場が分からない場合は、同業の人に聞くか、公開されている事例を3つ見る。基準がないと、こちらの不安で決めることになります。
無料で受ける枠を、先に決めておく
全部を有料にする必要はありません。友人の相談、勉強のための仕事、応援したい相手。無料で引き受けたいものはあります。
ただ、年に何件までと決めておくと、判断が楽になります。枠を使い切ったら断る。基準があると、その場で悩まずに済みます。
受け取れることは、続けられること
最後に。適正な対価を受け取れるかどうかは、その仕事を何年続けられるかに直結します。
安く受け続けると、量を増やすしかなくなり、いずれ消耗します。受け取れる人だけが、長く続けられます。
まとめ
- 金額は、自分の仕事をどう評価しているかを相手に伝える情報
- 安すぎると、逆に不安にさせることもある
- 安い仕事が時間を埋め、良い条件の依頼を受けられなくなる
- 次の依頼で1割だけ足す。言うときは謝らない
- 下げるなら、理由と期間を明示して戻す根拠を残す
- 無料で受ける枠は、年に何件までと先に決めておく
自分がどこで止まっているかは、心のブロック(お金)診断で確認できます。