譲れない項目を3つに絞ると、はじめて本当に守れる
全部を守ろうとすると、全部を失うことがあります。守るべきものを守るために、それ以外を譲ると先に決めておく話です。
- こんな人に
- 妥協ができず物事が進まない人
- 結論
- 譲れない項目を3つに絞る。全部を守ろうとすると、何も残らない
- 読む時間
- 約2分
基準に合わないものは、受け入れられない。中途半端なものを出すくらいなら、やらない。
質は確実に保たれます。ただ、実行できる範囲が狭くなります。
そして、狭くなっていることは自分では見えません。基準を守っている感覚のほうが、強く残るからです。
全部を守ろうとすると、何も進まない
現実の仕事は、たいてい制約の中で行われます。時間、費用、人、条件。
すべての基準を満たす選択肢は、ほとんど存在しません。だから、全部を守ろうとすると、選べるものがなくなる。
そして、進まないまま時間だけが過ぎます。守ったつもりで、何も残らない。
このとき起きているのは、質を守ったのではなく、判断を先送りしただけということがあります。
3つに絞る
対処は、優先順位をつけることです。
譲れない項目を、3つだけ決める。それ以外は譲ると、先に決めておく。
3つあれば、たいていの場合に足ります。そして、3つに絞ったものは、本当に守れます。全部を守ろうとしているときより、確実に。
3つに絞る効果は、もう1つあります。人に説明できるようになる。「ここは譲れませんが、それ以外は合わせます」。交渉が成立する形になります。
何を3つに入れるか
選ぶときの目安を。
- 取り返しがつかないもの。安全、信用、法令。ここは譲らない。
- 自分の仕事の核。ここを譲ると、自分がやる意味がなくなる部分。
- あとから直せないもの。印刷物、公開したもの、契約。
逆に、あとから直せるものは、譲っていい。出してから改善するほうが、結果的に質が上がることもあります。
逆に、3つに入れてはいけないものもあります。好みの問題、見た目の細部、自分がこだわってきたという経緯。どれも、守っても他の人には伝わりません。
80点で出すことの価値
もう1つ、考え方の転換を。
80点で出したものが、100点の未完成より役に立つ場面があります。使われないものは、どれだけ質が高くても価値になりません。
そして、出したものにしか反応は返ってきません。反応がないと、次も良くなりません。
そして、反応は自分では作れません。どれだけ考えても、出すまでは分からない部分が残ります。
妥協と、迎合は違う
最後に、区別を1つ。
妥協は、優先順位に従って選ぶこと。迎合は、基準そのものを手放すことです。
3つ守れていれば、それは妥協であって迎合ではありません。むしろ、守るべきものを守るために譲っている。この形なら、基準は失われません。
まとめ
- すべての基準を満たす選択肢は、ほとんど存在しない
- 全部を守ろうとすると、質を守ったのではなく先送りになる
- 譲れない項目を3つだけ決めて、それ以外は譲ると先に決める
- 入れるのは、取り返しがつかない・仕事の核・あとから直せないもの
- 好み、細部、これまでの経緯は、3つに入れない
- 妥協は優先順位に従って選ぶこと。基準を手放す迎合とは違う
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