80点の仕事が、失敗として記憶される物差し
完璧にできないなら意味がない。この物差しだと、80点の成果が失敗として記録されます。実際には、世の中のほとんどは80点で回っています。
- こんな人に
- 100点でないと満足できない人
- 結論
- 物差しの問題。要素に分けて点をつけると、中間が出せるようになる
- 読む時間
- 約3分
9割うまくいった仕事でも、1割の粗が気になって満足できない。人には「よくやった」と言われるのに、自分ではそう思えない。
ここで働いているのが、100点でなければ0点という物差しです。
そして、この物差しは自分にしか見えません。だから、周りの評価と食い違い続けます。
記録のされ方が、変わってしまう
この物差しの問題は、成果の記録のされ方です。
80点の仕事が、失敗として記憶に残ります。そして、失敗の記憶が積み上がると、次に始めるのが怖くなる。着手できない、終われない、自分を責める。全部つながっています。
能力の話ではありません。同じ成果でも、物差しが違えば別の記録になるというだけです。
しかも、失敗の記憶は成功より強く残ります。物差しの偏りと、記憶の偏りが重なるので、実態からどんどん離れます。
点をつける練習
確かめ方があります。終わった仕事に、100点満点で点をつけてみる。
0か100しか出ないなら、物差しのほうを疑ってください。中間の点が出せるようになるまで、しばらくかかります。
コツは、要素に分けることです。「速さは90点、丁寧さは70点、説明は60点」。分けると、中間が出やすくなります。
あわせて、他人にも点をつけてみると分かります。人の仕事には80点をつけられるのに、自分にはつけられない。基準が二重になっている証拠です。
先に、必要な点数を宣言する
もうひとつ効くのが、始める前に決めることです。
「今回は70点でいい」と、着手前に宣言する。口に出すか、書いておく。
これがあると、70点で止められます。あとから「これでよかったのか」と考えずに済む。判断を、疲れる前にやっておくという工夫です。
そして、70点で出したものへの反応を見る。ほとんどの場合、誰も気づきません。ここを一度確かめると、次から楽になります。
一箇所の失敗で、全体を評価しない
この物差しのもう1つの現れ方が、これです。
10個のうち1つを間違えると、全部だめになった気がする。実際には、9つできています。
対処は、数えることです。「うまくいったのは何個か」。感覚ではなく数で見ると、比率がはっきりします。失敗は目立つので、感覚は必ず悪いほうに寄ります。
数えるときは、紙に書く。頭の中で数えると、失敗のほうだけが繰り返し出てきます。
100点が要る場面を、選ぶ
最後に。すべてを80点にする必要はありません。
100点が要る場面はあります。安全、法令、お金、信用。ここは妥協しないほうがいい。
大事なのは、選べることです。全部を100点にしようとすると、本当に必要な場所に力が残りません。選ぶために、物差しを2つ持ってください。
まとめ
- 100かゼロの物差しだと、80点の成果が失敗として記録される
- 物差しの偏りと、失敗が強く残る記憶の偏りが重なる
- 要素に分けて点をつけると、中間が出せるようになる
- 他人には80点をつけられるかで、基準の二重さが分かる
- 着手前に「今回は70点でいい」と宣言し、反応を確かめる
- 100点が要る場面はある。選ぶために物差しを2つ持つ
自分の傾向は、心のブロック(完璧主義)診断で確認できます。