和ませる力は、狙った瞬間に効かなくなる
意図していないから、場が和みます。演じて使う場合は、使う場面を選ばないと、真剣な話が通らなくなります。
- こんな人に
- 自分がいると場が和むと言われる人
- 結論
- 狙うと効かない。使いどころは始まり・行き詰まり・失敗の直後
- 読む時間
- 約2分
自分がいると、なぜか場が和む。緊張していた空気が、ゆるむ。
これは役に立つ力です。ただ、扱い方に注意が要ります。
そして、この力を持っている本人は、たいてい自覚していません。
狙っていないから、効く
この力の性質を、押さえておきます。
意図していないから、警戒されません。計算があると分かった瞬間に、効果が落ちます。
だから、「和ませよう」と思って動くと、たいてい空回りします。自然にやっているときのほうが効く、という厄介な力です。
狙ったときに空回りするのは、相手が意図を読み取るからです。「和ませようとしている」と分かった瞬間に、場は身構えます。
演じている場合は、場面を選ぶ
一方で、意識的に使っている人もいます。
これは技術として有効です。緊張した会議、初対面の集まり、対立している場面。役に立つ場面は多い。
ただ、演じている役は、降りにくくなります。真剣な場面でも、その役を期待される。だから、使う場面を選ぶ必要があります。
使いどころは、この3つに絞ると外れません。
- 始まりの場面。初対面、会議の冒頭。空気ができる前がいちばん効きます。
- 行き詰まった場面。議論が固まったとき、一度ゆるめると動きます。
- 終わったあと。失敗の直後に、場を戻す役として。
真剣な話が通らなくなる
いちばん困るのが、この状態です。
和ませる役割が固定されると、まじめな話をしても、笑い話として受け取られます。
対処は2つ。前置きを置く(「まじめな話なんですが」)。そして、笑いを取る場面で、あえて取らない。この2つで、役割が緩みます。
もう1つ効くのは、場所を変えることです。いつもの席、いつもの空気の中では、役割が動きません。
素の自分を出せる相手を、持つ
演じている人へ、もう1つ。
役割を演じていない相手を、1人は持っておいてください。
全部の場所で演じていると、本当の状態を誰も知らないことになります。困ったときに、相談する相手がいなくなる。
その相手は、1人で足ります。全員に素を見せる必要はありません。1人いるかどうかで、抱え込み方が変わります。
和ませる人が、いちばん疲れていることがある
最後に、周りの人へ。
場を和ませる人は、楽しそうに見えます。だから、心配されません。
ただ、その人が困っていないとは限りません。むしろ、役割があるぶん相談しにくい。
たまに、まじめに話を聞いてみてください。それだけで、かなり救われることがあります。
まとめ
- 意図が見えないから効く。狙うと、その瞬間に場が身構える
- 技術として使うのは有効だが、演じた役は降りにくくなる
- 使いどころは、始まり・行き詰まり・失敗の直後の3つ
- 役割が固定されたら、前置きを置く/あえて笑いを取らない
- 素の自分を出せる相手を1人は持っておく
- 和ませる人は楽しそうに見えるので、心配されにくい
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