先のことを考えられないのは、意志ではなく見通しの問題
見通しが立たない状態では、目の前のことしか考えられなくなります。これは正常な反応です。まず数字にして、不安の総量を減らす話です。
- こんな人に
- 先のことを考える余裕がない人
- 結論
- 正常な反応。生活費・使えるお金・収入の見込みを1万円単位で書く
- 読む時間
- 約2分
長期的に考えたほうがいいのは分かっている。それでも、目の前のことで手一杯になる。
これを計画性のなさだと考える必要はありません。見通しが立たない状態では、そうなるのが正常です。
つまり、先を考えられないことは、状態の結果であって原因ではありません。
余裕がないと、視野は狭くなる
生活の見通しが薄いとき、人は目の前の問題に集中します。これは合理的な反応です。来月をしのがないと、来年は来ないからです。
ただ、その状態が続くと、長期の判断ができないまま時間が過ぎます。そして、長期の判断をしないことで、状況がさらに苦しくなる。
この循環から出るには、まず見通しを作るしかありません。
そして、見通しは収入が増えなくても作れます。分かっていない状態を、分かっている状態に変えるだけでも変わります。
不安の多くは、分からなさから来る
ここが重要な点です。
お金の不安を持っている人の多くは、実際にいくら足りないのかを知りません。分からないから、際限なく不安になる。
一度だけ数字にすると、これがかなり変わります。足りないと分かっても、「いくら足りないか」が分かれば、対処の対象になります。
実際、書き出すと想像より少ないことがよくあります。漠然とした不安は、放っておくと実際より大きく育ちます。
数字にするのは、3つだけ
- 毎月の生活費。数か月分の記録があれば出ます。
- 手元にすぐ使えるお金。生活費の何か月分か。
- 当面の収入の見込み。いつまで、いくら入るか。
1時間で終わります。そして、この3つが分かるだけで、判断できることが増えます。
細かくする必要はありません。1万円単位で足ります。正確さより、書き出してあることのほうが効きます。
使える制度を、知っておく
もうひとつ、大きいのがこれです。
生活が苦しいとき、使える公的な制度がいくつもあります。ただ、知っている人しか使えません。
自治体の相談窓口、生活支援の制度、公的な保障。調べるだけなら、無料で、今日できます。使うかどうかは、知ってから決めれば十分です。
そして、制度は申請しないと使えません。条件に当てはまっていても、自動では始まりません。
健康と住まいも、安全のうち
安全はお金だけではありません。
健康が不安なら、健診を受けるだけで見通しが立ちます。住まいが不安定なら、契約や条件を確認しておく。どれも「分からない状態」をなくす作業です。
見通しができると、上が動き出す
最後に。この段が固まると、次が自然に動き出します。
人に会う余裕が出る。やりたいことを考えられるようになる。順番として、ここが土台になっているからです。
まとめ
- 見通しが薄いときに目の前しか見えないのは、正常な反応
- 見通しは、収入が増えなくても作れる
- 不安の多くは「いくら足りないか分からない」ことから来ている
- 生活費・使えるお金・収入の見込み。1万円単位で1時間
- 制度は知っている人しか使えず、申請しないと始まらない
- 健康と住まいも「分からない状態」をなくすと、安全になる
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