身なりで人を判断してしまうのは、誰にでもある。だから手順で防ぐ
見た目から性格や能力を推測してしまうのは、誰にでもある反応です。問題は、そのまま判断に使ったとき。手順で防ぐ方法です。
- こんな人に
- 人を評価する立場にある人
- 結論
- 見た目の反応は誰にでもある。意志ではなく手順で防ぐ
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- 約3分
身なりが整っている人は、仕事もできそうに見える。
この反応は、誰にでもあります。なくすことはできません。問題は、そのあとです。
つまり、反応を持つことと、判断に使うことは別です。ここを分けると、対処ができます。
見誤ったことは、本人には分からない
この問題の厄介な点は、ここにあります。
外見で判断して人を選んだ場合、選ばなかった人がどうだったかは、永久に分かりません。だから、判断が正しかったと感じ続けます。
採用、評価、取引。実害が出るのはこうした場面で、しかも本人には見えない形で損をします。
そして、組織としても損をします。選ばれなかった人の中に、いちばん成果を出せた人がいたかもしれない。確かめる方法はありません。
第一印象は、後の情報を歪める
もう1つ、知っておきたいことがあります。
最初の印象が決まると、そのあとの情報を、その印象に合うように解釈しがちになります。同じ行動が、相手によって違って見える。
そして、この歪みは自覚できません。だから、意志では防げない。
具体的には、同じ発言でも解釈が変わります。印象の良い人の沈黙は「考えている」、悪い人の沈黙は「分かっていない」。
手順で、防ぐ
対策は、判断の材料を先に決めることです。
- 評価の項目を、外見以外で先に決める。会う前に決めておく。
- それぞれの項目を、別々に採点する。全体印象で一括評価しない。
- 複数人で見る。1人の印象に依存しない。
- 可能なら、外見の情報を後回しにする。書類や成果物を先に見る。
意志ではなく、手順で防ぐ。これが唯一の実用的な方法です。
もう1つ、判断を書き残すのも効きます。理由を言葉にすると、印象だけで決めていた場合に自分で気づけます。
第一印象と、3回目を比べてみる
自分のずれを知る方法があります。
初対面の印象をメモしておいて、3回目に会ったときの印象と比べる。
ずれの大きさが分かると、第一印象の信頼度が自分で測れます。多くの人は、思っているより当たっていません。
とくに、第一印象が悪かった人を見てください。ここでのずれが、いちばん大きく出ます。
身なりが評価に含まれる場面もある
公平のために、逆側も書いておきます。
職種によっては、身なりが仕事の一部です。接客、営業、経営者。ここで身なりを見るのは、外見の評価ではなく、仕事への評価です。
区別する基準は、その仕事の成果に関係するか。関係するなら、評価項目として明示すればいい。明示せずに印象で減点するのが問題です。
基準を、明文化する
最後に、評価する立場にいる人へ。
評価の基準を、文書にしておく。これが、いちばん確実な対策です。
基準が言葉になっていないと、印象が入り込みます。そして、印象で評価された側は、理由が分からないまま不利を受けます。
まとめ
- 反応を持つことと、判断に使うことは別
- 選ばなかった人がどうだったかは分からないので、誤りに気づけない
- 第一印象は、そのあとの情報の解釈まで歪める
- 意志ではなく手順で防ぐ。項目を先に決め、別々に採点し、複数人で見る
- 判断の理由を書き残すと、印象だけで決めた場合に気づける
- 身なりが成果に関係する仕事なら、評価項目として明示すればいい
自分の傾向は、ルッキズム診断で確認できます。