「痩せた?」は、褒め言葉のつもりでも材料になる
悪意がないぶん、指摘されにくく続きます。褒めることをやめる必要はありません。外見ではなく、選んだものを褒める話です。
- こんな人に
- 人の外見について話すことがある人
- 結論
- 触れないのは体型と年齢の2つだけ。褒めるなら、選んだものを
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「痩せた?」「若く見えるね」「その髪型いいね」。
どれも褒めるつもりの言葉です。ただ、受け取る側では違うことが起きていることがあります。
そして、言われた側は嫌がっていることを表に出しません。
悪意がないから、続く
この種の言及は、悪意がないぶん、指摘されにくい。言われた側も、褒め言葉に文句を言えないので、黙っています。
だから、続きます。そして、言っている側は気づきません。
受け取る側で、何が起きているか
- 「痩せた?」→ 体型を見られている、という情報として受け取られます。次に太ったときも見られる、ということでもあります。
- 「若く見える」→ 年齢が評価の対象になっている、と伝わります。
- 「疲れてる?」→ 心配のつもりでも、見た目の指摘として届きます。
とくに、体重や見た目のことで悩んでいる人にとっては、重い言葉になります。そして、悩んでいるかどうかは外からは分かりません。
さらに、体重の変化には、病気や治療が背景にあることもあります。触れられたくない理由は、外からは見えません。
褒めるのをやめる必要はない
ここで「何も言えなくなる」と感じる人がいます。そうではありません。
外見ではなく、選んだものを褒める。これだけです。
- 「その色いいね」。本人が選んだものへの評価です。
- 「その靴いいですね」。同じく、選択への評価。
- 「感じがいいですね」。雰囲気は、態度でも作られます。
本人の選択を褒めるほうが、実は喜ばれます。選んだ理由があるからです。
さらに確実なのは、行動や仕事を褒めることです。「あの説明、分かりやすかった」。外見にまったく触れずに済みます。
触れないと決めておく、2つ
基準を単純にしておくと、迷いません。
体型と年齢には触れない。この2つだけ決めておけば、事故はかなり減ります。
「太った」も「痩せた」も、どちらも体型への言及です。良い方向の指摘なら大丈夫、ということはありません。
同じ理由で、体調を心配するなら見た目に触れない。「疲れてる?」ではなく「最近どう?」。心配は伝わり、指摘にはなりません。
身内にも、同じ基準を
いちばん出やすいのが、家族に対してです。
親から子へ、配偶者へ、きょうだいへ。近い相手ほど、遠慮がなくなります。
そして、近い相手からの言葉ほど、長く残ります。子どものころに言われた一言を、何十年も覚えている人がいます。
とくに子どもに対しては、注意が要ります。基準そのものが、そこで作られます。
言われたときの、返し方
最後に、逆の立場で。
外見に言及されて嫌だったとき、その場で指摘するのは難しい。「ありがとう」で流して構いません。
繰り返されるなら、一度だけ伝えてよい。「体型の話は、あまりされたくない」。責める形にしなければ、たいていは伝わります。
まとめ
- 悪意がないぶん指摘されにくく、言っている側は気づかない
- 体重の変化には、病気や治療が背景にあることもある
- 褒めるのをやめる必要はない。選んだものや行動を褒める
- 触れないと決めるのは、体型と年齢の2つだけでいい
- 心配するときも見た目に触れない。「最近どう?」で足りる
- 近い相手ほど遠慮がなくなり、その言葉ほど長く残る
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