「任せている」と「できない」は、まったく別のこと
分担していること自体は問題ありません。ただ、できない状態だと、相手がいなくなったときに生活が止まります。1つずつ、できる状態にしておく話です。
- こんな人に
- 家事や手続きを人に任せている人
- 結論
- 「任せている」は選択、「できない」は依存。1つずつできる状態にする
- 読む時間
- 約2分
料理は相手がやっている。手続きも任せている。自分は別のことを担当している。
分担としては、まったく合理的です。全員が全部をやる必要はありません。
だから、この記事は分担をやめる話ではありません。確認しておきたい点が1つあるだけです。
分かれ目は、できるかどうか
ただ、確認しておきたいことがあります。
「任せている」と「できない」は別です。前者は選択、後者は依存です。
任せている状態なら、必要になればできます。できない状態だと、相手がいなくなった日に生活が止まります。
止まる場面は、いつか来る
そして、その場面は必ず来ます。
- 相手が入院する。短期でも、生活は回さなければなりません。
- 出張や長期の不在。
- 関係が変わる。離婚、死別、独立。
どれも、準備の有無に関係なく起こります。そのときに覚えるのは、いちばん大変なタイミングです。
そして、そのときには聞ける相手がいません。ふだんやっている人がいないから、必要になっているわけです。
全部を覚える必要はない
とはいえ、すべてを習得する必要はありません。
1つずつ、できる状態にしておく。上手である必要もありません。「やろうと思えばできる」で十分です。
- 食事。簡単なものを2つ作れれば足ります。
- 手続き。役所や契約の流れを、1度通してみる。仕組みが分かれば次は楽です。
- お金の管理。どこに何があるかを把握する。
- 設備。ブレーカー、止水栓、給湯器。場所と操作を知っておく。
あわせて、「どこに何があるか」の一覧だけは作っておくと、いちばん効きます。口座、保険、契約先、鍵、重要書類。技能より、この情報が分からずに困ることのほうが多い。
1つやってみると、見え方が変わる
もう1つ、副産物があります。
任せているものを一度自分でやると、相手がやっている量が分かります。
これは、関係にとってかなり大きい。見えていないものは、たいてい過小評価されます。感謝が具体的になると、分担そのものも安定します。
実際にやってみると、手順の数の多さに驚くことが多い。買い物は運ぶだけでなく、在庫の把握と献立の判断が先にあります。見えていないのは、この部分です。
分担は、続けてよい
最後に、念のため。
これは「全部自分でやりましょう」という話ではありません。分担は続けて構いません。効率としては、そのほうが正しい。
目的は、できる状態にしておくことだけです。選択肢が残っていれば、それで足ります。
まとめ
- 「任せている」は選択、「できない」は依存。分けて考える
- 止まる場面は必ず来る。しかも、そのとき聞ける相手がいない
- 上手である必要はない。「やろうと思えばできる」で足りる
- 技能より、「どこに何があるか」の一覧が効く
- 一度やると、相手がやっている量が分かり、分担も安定する
- 分担は続けていい。目的は、選択肢を残しておくことだけ
目安として、年に一度、1つずつ通してみる。全部を一度に覚える必要はありません。
自分の状態は、自立性診断で確認できます。