書類の場所を1枚にまとめる。10分で終わって、いちばん感謝される
相続や遺言まで一度に考えなくて構いません。まず、どこに何があるかを書く。10分で終わって、いちばん感謝される備えです。
- こんな人に
- 終活を何から始めるか迷う人
- 結論
- まず場所だけを1枚に書く。10分で終わり、いちばん感謝される
- 読む時間
- 約3分
相続、遺言、医療の希望。どれも大事なのは分かっていても、気が進まない。
一度に全部を考える必要はありません。いちばん効果があって、いちばん簡単なものから始めてください。
そして、気が進まないのは自然なことです。だから、考えずに済む作業から入ります。
まず、場所だけ書く
やることは、これだけです。1枚の紙に、書類の場所を書く。
- 保険。会社名と、証券の保管場所。
- 年金。通知や書類の場所。
- 口座。金融機関名。口座番号や暗証番号は要りません。
- 不動産。権利証や契約書の場所。
- ネット系のサービス。存在を知られていないと、たどり着けません。名前だけでも。
中身ではなく、場所だけ。10分で終わります。
あわせて、毎月の引き落としに使っている口座を1行足しておく。生活の継続に、いちばん直接効きます。
なぜ、これがいちばん効くのか
入院や事故は、準備の有無に関係なく起こります。そのとき、本人が手続きできない期間が生まれます。
家族が困るのは、金額ではなく「どこにあるか分からない」ことです。探すところから始めると、時間も労力もかかります。
場所さえ分かれば、あとは正規の手続きで進みます。
そして、この作業は自分のためにもなります。書き出すと、忘れていた契約や、使っていないサービスが見つかります。
紙の置き場所も、決めておく
意外な落とし穴があります。
金庫にしまうと、金庫が開けられないという問題が起きます。大事なものだからと、いちばん見つからない場所に入れてしまう。
保険証や重要書類と一緒に、家族が分かる場所に。そして、「あそこにまとめてある」と一言伝えておく。
できれば、2人に伝えておく。1人だけだと、その人と同時に動けなくなる場面があります。
次の段階は、医療の希望
場所の一覧ができたら、次はこれです。
自分が判断できない状態になったときに、どうしてほしいか。延命に関する希望、どこで過ごしたいか、誰に決めてほしいか。
書面にする方法もありますが、まずは家族に話しておくだけでも大きく違います。家族にとっていちばんつらいのは、判断を委ねられて、正解が分からないことです。
話しにくければ、ニュースや他人の話をきっかけにすると切り出しやすい。改まって話そうとすると、お互いに構えます。
保険は、一度だけ見直す
あわせてやっておくと得なことを。
いま入っている保険の内容を、一度だけ確認する。若いころに入ったまま、必要のない保障が続いていることがあります。
逆に、必要な保障が抜けていることもあります。年に一度でなくていいので、一度は確認する。
相続の話は、そのあとで
最後に。相続や遺言は、もっと大きな話です。
ここまでの3つ(場所の一覧、医療の希望、保険の確認)だけでも、かなりの部分がカバーされます。相続については、必要になったときに専門家に相談する形でも間に合うことが多い。
まとめ
- 一度に全部を考えない。考えずに済む作業から始める
- 中身ではなく、場所だけを1枚に。10分で終わる
- 引き落とし口座を書いておくと、生活の継続に直接効く
- 書き出すと、忘れていた契約が見つかる。自分のためにもなる
- 金庫に入れない。家族が分かる場所に置き、2人に伝えておく
- 医療の希望は、まず話しておくだけでも違う
まずは1枚の紙から。自分の備えは、老後の備え診断で確認できます。