本人しか知らない口座は、いざというとき無いのと同じ
本人しか知らない口座は、いざというとき存在しないのと同じになります。暗証番号を教える必要はありません。場所だけ分かれば足ります。
- こんな人に
- 資産の場所を家族に伝えていない人
- 結論
- 共有するのは場所だけでいい。暗証番号は教えない
- 読む時間
- 約2分
どこにいくらあるか、自分しか知らない。よくある状態です。
ただ、本人しか知らない資産は、いざというとき存在しないのと同じになります。
そして、困るのは本人ではなく、残された側です。
入院や事故は、準備を待たない
この話は、相続の話だと思われがちです。ただ、もっと手前で必要になります。
入院、事故、急な体調の変化。本人が手続きできない期間があると、家族は支払いも手続きもできません。
そして、こうした出来事は準備の有無に関係なく起こります。
このとき困るのは、資産そのものより支払いの継続です。家賃、光熱費、保険料、ローン。引き落とし先が分からないと、止まります。
暗証番号は、教えなくていい
ここが誤解されやすい点です。
共有するのは、「どこにあるか」だけ。暗証番号やパスワードを教える必要はありません。むしろ、教えないほうがいい。
場所さえ分かれば、あとは正規の手続きで進みます。金融機関には、本人が手続きできない場合の窓口があります。
むしろ、暗証番号を人に教えると、規約に反することがあります。教えないほうが、手続きとしても安全です。
1枚の紙に書くだけ
やることは単純です。
- 金融機関名と、支店名。口座番号までは要りません。
- 保険の会社名と、証券の保管場所。
- 年金や、その他の手続きに必要な書類の場所。
- 使っているネット系のサービス名。存在を知られていないと、たどり着けません。
これを1枚の紙にまとめて、保管場所を家族に伝える。10分で終わります。
あわせて、引き落としに使っている口座も1行足しておく。生活の継続に、いちばん直接効きます。
ネット完結のものは、とくに危ない
紙の通帳がないものは、存在自体が知られません。
ネット銀行、ネット証券、暗号資産、電子マネー。郵便物も届かないので、家族が気づく手がかりがありません。
せめて、サービス名だけは書き残しておく。それがないと、本当に消えます。
スマートフォンだけで管理しているものも同じです。端末が開けないと、たどり着けません。サービス名を紙に残すだけで、道ができます。
書いた紙の、置き場所
置き場所も決めておきます。
金庫の中だと、金庫が開けられないという問題が起きます。保険証や重要書類と一緒に、家族が分かる場所に。
「あそこの引き出しに、まとめてある」と一言伝えておく。それだけで足ります。
自分のためでもある
最後に。この作業は、家族のためだけではありません。
書き出すと、忘れていた口座や、使っていないサービスが見つかります。整理のきっかけになりますし、把握できていること自体が、不正への備えにもなります。
まとめ
- 本人しか知らない資産は、いざというとき存在しないのと同じ
- 相続の前に、入院や事故で必要になる。困るのは残された側
- いちばん直接効くのは、引き落とし先が分かること
- 共有するのは場所だけ。暗証番号は教えない(規約にも反する)
- ネット完結のものは、サービス名だけでも紙に残す
- 紙は金庫に入れない。家族が分かる場所に置いて、一言伝える
自分の状態は、預金安全診断で確認できます。