相手の機嫌が、自分の一日の天気になっていないか
身近な人が不機嫌だと、自分のせいだと思ってしまう。これは優しさではなく境界の問題です。相手の感情を、自分の責任として引き受けている状態です。
- こんな人に
- 身近な人の機嫌に左右される人
- 結論
- 相手の感情は相手のもの。「自分の理由か、誰かの影響か」を分ける
- 読む時間
- 約2分
家族が不機嫌だと、一日中落ち着かない。上司の様子で、その日の調子が決まる。
これを「気が利く」と考えている人がいます。実際には、境界の問題です。
そして、これは優しさの量とは関係ありません。優しい人でも境界がある人はいますし、その逆もあります。
相手の感情を、引き受けている
何が起きているか。
相手の感情を、自分の責任として引き受けています。だから、相手が不機嫌だと「自分が何かしたのでは」と考える。そして、機嫌を直そうとして動く。
ただ、相手の感情は、相手のものです。原因が自分にあることもありますが、たいていは関係のない要因です。
実際、不機嫌の原因は睡眠、体調、別の場所での出来事であることがほとんどです。目の前にいる人とは関係がありません。
分けるところから始める
対処は、感じないようにすることではありません。分けることです。
気分が沈んだとき、「これは自分の理由か、誰かの影響か」を一度だけ考えてみる。
自分の理由が思い当たらないなら、たいてい受け取ったものです。そして、受け取ったものだと分かるだけで、距離が取れます。
確かめる方法があります。その場を離れて15分過ごしてみる。気分が戻るなら、受け取っていたということです。
機嫌を取りにいかない
もう1つ、行動の側で変えられることがあります。
相手が不機嫌なとき、機嫌を直そうとして動く。よくある反応ですが、これには副作用があります。
不機嫌でいれば、こちらが動くという学習が起きます。悪意がなくても、そういう関係が固定されます。
何もしないでいる。これが、いちばん難しくて、いちばん効きます。
ただし、冷たくする必要はありません。ふだんどおりに過ごすだけ。機嫌を取りにいかないことと、無視することは別です。
預ける先を、1人にしない
構造の話も1つ。
気持ちを預けられる相手が1人しかいないと、その人の状態が、そのまま自分の状態になります。
ほかにも話せる相手を持っておくと、負荷が分散します。これは相手のためでもあります。1人にすべてを受け止めさせると、その人が先に消耗します。
目安として、話せる相手が3人。同じ話をする必要はありません。仕事の話、生活の話、何でもない話。相手が分かれているだけで、負荷が下がります。
ひとりの時間を、少しずつ
最後に。情緒が相手に預かっている人は、ひとりの時間も苦手なことが多い。
週に1回、予定を入れずに過ごす時間を作ってみてください。最初は落ち着かなくて当然です。数回やるうちに、慣れてきます。
まとめ
- 相手の感情を、自分の責任として引き受けている状態
- 不機嫌の原因は、睡眠・体調・別の場所での出来事がほとんど
- 「これは自分の理由か、誰かの影響か」を一度だけ考える
- その場を15分離れて、気分が戻るかで確かめられる
- 機嫌を取りにいかない。ただし、冷たくする必要はない
- 話せる相手を3人。1人に集めると、その人が先に消耗する
ひとりでいられると、関係を必要からではなく、良さから選べるようになります。自分の状態は、自立性診断で確認できます。