断れない人へ。断るのではなく、条件を出すという方法
「もっと断りましょう」は、ほとんど効きません。断れないなりの理由があるからです。二択にしない言い方と、練習の順番をまとめました。
- こんな人に
- 断るのが苦手な人
- 結論
- 二択にしない。断るのではなく、条件を出す
- 読む時間
- 約2分
「断れない」という悩みに対して、「もっと断りましょう」という助言はほとんど効きません。断れない人は、断れないなりの理由を持っているからです。
断れない理由は、たいてい合理的
- 過去に、断って関係が悪くなった。学習した結果です。
- 断ると、代わりに誰かが困ると分かっている。実際そうであることも多い。
- 断る言い方を持っていない。技術の問題で、性格ではありません。
- 期待に応えることが、自分の価値になっている。断ると足場が揺れます。
どれも気合いでは解決しません。だから、断ること自体を目標にしないほうがよい。
二択にしない
実務でいちばん使える形がこれです。
「できません」ではなく「この条件なら できます」。
- 「今週中は難しいですが、来週の水曜なら出せます」
- 「全部は無理ですが、A社の分だけなら今日中にできます」
- 「引き受けられます。そのかわり、Bの期限を1週ずらしたいです」
- 「やります。判断が必要な箇所が2つあるので、そこだけ先に決めてください」
この形の利点は、相手に判断材料を渡していることです。断ると相手は困りますが、条件を出されれば選べる。そして選んだのは相手なので、結果への責任も共有されます。
即答しない、という技術
その場で答えようとすると、断りにくい状況で判断することになります。
「持ち帰って、明日の朝までに返します」。この一言だけで、条件を整理する時間が作れます。内容ではなく、判断する場所を変える方法です。
これは失礼ではありません。むしろ、その場で安請け合いして後で崩れるほうが迷惑になります。
小さい依頼で練習する
いきなり大きな場面で試すと、失敗したときの影響が大きい。
練習は、断っても何も起きない場面から始めてください。飲み会の誘い、営業の電話、小さな頼まれごと。
ここで「断っても大丈夫だった」という経験が溜まると、大きな場面でも言えるようになります。
断ったあとを、記録する
断ることへの恐怖は、たいてい想像から来ています。
だから、実際に何が起きたかを書いておく。多くの場合、想像していたことは起きません。相手は普通に別の方法を探し、関係も変わらない。
この記録が溜まると、次から断るときの負担が下がります。
断れない構造も、ある
最後に。個人の言い方では解決しない場合もあります。
断ると評価が下がる、断った人が不利益を受ける、そもそも人員が足りていない。これは構造の問題で、言い方では埋まりません。
この場合は、個人の交渉ではなく、体制の話として持ち込む必要があります。改善の見込みが立たず、体調にも影響が出ているなら、環境を変えることも選択肢です。
まとめ
- 断れないのは合理的な理由があるので、「断ろう」では変わらない
- 「できません」ではなく「この条件なら できます」
- 相手に判断材料を渡すと、結果への責任も共有される
- 即答せず「明日の朝までに返します」で時間を作る
- 断っても何も起きない場面で練習する
- 断ったあとに何が起きたかを記録する。想像より何も起きない