悪い評価を聞かないのは、問題がないという意味ではない
人は、聞かれないと言いません。とくに立場が上になるほど届かなくなります。「改善するとしたらどこか」を聞く話です。
- こんな人に
- 悪い評価を聞いたことがない立場の人
- 結論
- 人は聞かれないと言わない。「改善するとしたらどこ」と自分から聞く
- 読む時間
- 約2分
自分の仕事について、悪い評価を聞いたことがあるか。
ほとんどない、という人が多い。ただ、それは問題がないという意味ではありません。
ないのは問題ではなく、情報のほうです。
人は、聞かれないと言わない
当たり前のようですが、ここが起点です。
指摘するのは、言う側にとってコストです。関係が悪くなるかもしれないし、感謝もされない。だから、聞かれなければ言いません。
そして、立場が上になるほど、届かなくなります。言いにくさが増えるからです。
そして、言わない理由はこちらの人柄と関係ありません。優しい人にも、話しやすい人にも、同じように言いにくい。立場の差だけで起きます。
「何かありますか」では、出てこない
聞き方にも問題があります。
「何か気になることはありますか」と聞いても、たいてい「大丈夫です」と返ってきます。抽象的な問いには、答えにくいからです。
有効なのは、こちらです。「改善するとしたら、どこですか」。
この形だと、改善点があることが前提になっています。だから、答えやすい。
ほかにも、答えやすい聞き方があります。
- 「もう一度やるなら、どこを変えますか」。批判ではなく提案の形になります。
- 「分かりにくかったところはどこですか」。相手の側の話として答えられます。
- 「あと1つだけ挙げるとしたら」。「特にない」で終わりにくい。
1人に聞くだけで、かなり分かる
大がかりなことをする必要はありません。
直近の仕事について、1人に聞く。それだけで、見えていなかった部分が出てきます。
そして、1回聞くと、次から言ってもらえるようになります。聞く人だと分かるからです。
そして、1人目はいちばん言いにくい。関係ができている相手から始めると、答えが返ってきやすくなります。
聞いたら、反応に気をつける
ここが、いちばん重要な点かもしれません。
聞いておいて、反論したり、説明したりすると、次から出てきません。「聞かれたから言ったのに」と思われます。
まず、受け取る。「ありがとうございます」で足ります。判断は、あとでいい。
できれば、直した結果も伝える。「言われた部分、こう変えました」。次から、はるかに具体的な指摘が来るようになります。
集めた意見は、3つに分ける
最後に、扱い方を。
全部を平等に受け取ると、方向が定まりません。分類します。
- 事実の指摘。受け取る。改善の材料になります。
- 好みの表明。参考にする。合わない人がいるのは当然です。
- 攻撃。捨てる。内容がないので、拾うものがありません。
まとめ
- 悪い評価を聞かないのは、問題がないのではなく情報がないだけ
- 言いにくさは人柄ではなく、立場の差だけで生まれる
- 「何かありますか」ではなく「改善するとしたらどこですか」
- 1人目は、関係ができている相手から始める
- 聞いたら反論しない。まず受け取る
- 直した結果を伝えると、次から具体的な指摘が来る
この分類ができると、聞くことが怖くなくなります。自分の状態は、ダニング=クルーガー診断で確認できます。