7時間眠っても回復しないなら、長さの問題ではない
十分な時間眠っているのに朝すっきりしない。量を増やしても解決しないなら、質のほうを疑う番です。受診を考えるサインをまとめました。
- こんな人に
- 睡眠時間は足りているのに眠い人
- 結論
- 長さではなく質の問題。受診を考えるサインが4つある
- 読む時間
- 約3分
7時間以上眠っている。それでも、朝すっきりしない。日中も眠い。
この場合、寝る時間を増やしても解決しないことがあります。見る場所を変える必要があります。
そして、増やしても解決しないこと自体が情報です。長さの問題ではない、と分かります。
長さと質は、別の指標
睡眠の話は、たいてい時間で語られます。ただ、同じ7時間でも、中身はまったく違います。
途中で何度も目が覚めている、呼吸が止まって体が起こされている、深い睡眠に入れていない。時間は同じでも、回復量が違う。
だから、起床時の回復感がいちばん結果に近い指標になります。時間ではなく、こちらを見てください。
記録するなら、10段階で1つの数字。毎朝つけると、2週間で傾向が見えます。
受診を考える、4つのサイン
- いびきを指摘される。眠っているあいだに呼吸が止まっていると言われたことがある。
- 十分な時間眠っているのに、日中の眠気が強い。会議で意識が飛ぶ、運転中に危ないと感じたことがある。
- 起床時に、頭痛や口の渇きがある。夜中に何度も目が覚める。
- 寝つけない、または早朝に目が覚める状態が、数週間続いている。
ひとつでも当てはまるなら、生活習慣の工夫を続ける前に、医療機関にご相談ください。この領域は、自力では届きません。
とくに、運転中に危ないと感じたことがある場合は、優先して相談してください。ここは、本人以外にも影響が及びます。
ひとり暮らしの場合
いびきや呼吸の停止は、自分では分かりません。指摘してくれる人がいない場合、間接的な手がかりを使います。
- 日中の強い眠気。静かな場所で、すぐ眠ってしまう。
- 起床時の頭痛と口の渇き。口を開けて寝ている可能性があります。
- 録音アプリを使う。いびきの記録を取れるものがあります。
あわせて、朝の枕の位置と、口の乾きも手がかりになります。夜中に動き回っている可能性が分かります。
受診のときに、持っていくもの
準備しておくと、話が早く進みます。
- 2週間分の就寝・起床時刻。紙でもアプリでも構いません。
- 同居している人からの情報。いびきの有無、呼吸の止まり。
- 日中の状態。どんな場面で眠くなるか。運転中に危なかったことがあるか。
- 飲んでいる薬とカフェインの量。
窓口は、睡眠外来、呼吸器内科、耳鼻咽喉科など。どこに行けばよいか分からなければ、かかりつけ医に相談して紹介してもらうのが確実です。
受診しない場合でも、確認できること
サインが当てはまらない場合は、環境と習慣を見ます。
寝室の温度と光、寝る前の飲酒。この2つで回復感が変わることがあります。とくに寝酒は、寝つきを良くして後半の睡眠を壊すので、いったんやめて2週間試す価値があります。
そして、2週間試しても変わらなければ、そこで相談に移る。工夫を延々と続けるより、確実です。
早く相談したほうが、楽になる
最後に。睡眠の不調は、我慢できてしまうぶん後回しにされます。何年も続けてから受診する人は珍しくありません。
ただ、長く眠っても回復しないタイプの不調は、自力の工夫では改善しません。工夫を重ねる時間のほうが、結果的に長くかかります。
自分の状態は、睡眠の質診断で確認できます。