パンを焼く、野菜を育てる。手間を楽しめるかは人による
作る、育てる、直す。合う人には本体ですが、効率を求める人が無理にやると、ただの負担になります。合うかどうかを確かめる話です。
- こんな人に
- 手作りに憧れている人
- 結論
- 合う人には本体、合わない人には負担。1回やって気分で確かめる
- 読む時間
- 約3分
パンを焼く、野菜を育てる、服を繕う。スローライフの象徴のように語られます。
ただ、これは全員に合うものではありません。合わない人が無理にやると、負担が増えるだけです。
そして、合わないことは欠点ではありません。好みの違いというだけです。
過程が目的になるかどうか
合う人と合わない人の違いは、はっきりしています。
- 合う人。作っている時間そのものが目的。できあがりは、おまけに近い。
- 合わない人。結果が目的。同じものが買えるなら、買ったほうが良い。
後者の人が手間をかけると、効率の悪い作業をしているという感覚になります。楽しみではなく、我慢になる。
しかも、周りからは充実して見えます。だから、やめにくくなる。ここが厄介な部分です。
確かめ方は、1回やってみること
向いているかどうかは、考えても分かりません。
週末に1つだけ、買わずに作ってみる。うまくできなくて構いません。見るのは、できあがりではなく作っているあいだの気分です。
早く終わらせたいと思ったなら、合っていない可能性が高い。時間を忘れていたなら、合っています。
もう1つ、失敗したときの反応でも分かります。もったいないと思うなら結果が目的、面白かったと思えるなら過程が目的です。
品質を求めると、効率の話に戻る
合う人にも、注意点があります。
うまくやろうとすると、過程が目的でなくなります。結果を評価しはじめた時点で、効率の話に戻ってしまう。
だから、先に決めておきます。「うまくできなくていい」。この前提があると、続きます。
そして、人に見せない。見せると評価が入り、評価が入ると結果が目的に戻ります。
同時に持つ数を、決める
もう1つ、続けるためのコツを。
手間を楽しめる人は、増やしすぎる傾向があります。パンも、野菜も、味噌も、繕いも。気づくと、全部が義務になっています。
同時に持つのは3つまで。決めておくと、楽しみのまま保てます。季節ごとに入れ替えるのも手です。
やめるときも、やめたと決める。中途半端に残しておくと、道具も気持ちも場所を取り続けます。
時間の余力が、前提になる
ここは現実的な話を。
手間を楽しむには、時間が要ります。そして、時間には条件が要ります。
余力がないまま始めると、楽しみが1つ増えるのではなく、やることが1つ増えます。憧れがあるなら、まず条件のほうを整えるのが順番です。
合わないなら、足さなくていい
最後に。
スローライフの本体は、速度と余白です。手作りは、合う人にとっての手段のひとつにすぎません。
まとめ
- 手間を楽しめるかは人による。合わないのは欠点ではない
- 合わないまま続けると、周りからは充実して見えるのでやめにくい
- 確かめるのは、できあがりではなく作っているあいだの気分
- 失敗したときに面白いと思えるなら、過程が目的になっている
- 「うまくできなくていい」と先に決め、人に見せない
- 同時に持つのは3つまで。やめるときは、やめたと決める
合わないなら、足さないほうがいい。合わないものを義務にすると、かえって忙しくなります。自分との相性は、スローライフ診断で確認できます。