大人になってからの趣味の見つけ方。「好き」は思い出すより試す
趣味が見つからないのは感性が鈍ったからではなく、試す回数が減ったからです。候補の洗い出し方から、2000円・2時間で試す設計まで、続かなくてもいい前提で書きました。
- こんな人に
- 大人になって趣味が見つからない人
- 結論
- 感性ではなく試す回数の問題。「好き」は思い出すより試す
- 読む時間
- 約3分
「趣味は何ですか」と聞かれて、少し困る。休日にやりたいことが思いつかず、気づいたら夕方になっている。
これは感性が鈍ったわけでも、年齢のせいでもありません。単純に、新しいことを試す回数が減っただけです。
差し出してくれる人が、いなくなっただけ
子どものころに趣味が多かったのは、学校や家庭が勝手に選択肢を出してくれたからです。授業で絵を描き、部活で球を打ち、友達にゲームを借りる。
自分で選んだというより、目の前に来たものを試していた。大人になると、この機能が止まります。
つまり、減ったのは感性ではなく差し出される回数です。必要なのは、その役を自分でやること。
思い出そうとすると、出てこない
趣味探しでいちばん多い失敗が、過去を掘り返すことです。昔好きだったものを思い出そうとして、何も出てこず、自分には何もないと落ち込む。
ただ、好きかどうかは、やってみるまで分かりません。いまの自分が何を面白いと感じるかは、5年前のデータでは予測できません。
だから、探すのではなく、試して判定するに切り替えます。
候補は、思いつきで15個
質を上げようとすると、手が止まります。面白そうかどうかを判断せずに、15個書き出す。
- 人がやっているのを見て、少し気になったもの。やりたいと思わなくて構いません。
- 行ったことのない場所。美術館、市場、山、温泉。場所から入る手もあります。
- 昔やめたもの。いまの生活とは条件が違うので、当時と同じとは限りません。
- 名前しか知らないもの。知らないから候補に上がらない、というだけのことが多い。
15個あると、そのうち2、3個は実際に試せます。3個しか出さないと、どれも試さずに終わります。
試すのは、2000円・2時間まで
候補ができたら、上から順に試します。ここで守るのは1つだけです。
最初の1回に、2000円と2時間を超えるお金と時間をかけない。
カメラを買わずに借りる。教室に申し込む前に体験に行く。道具をそろえる前に、詳しい人に1時間話を聞く。
この範囲なら、合わなかったときに損した感覚が残りません。そして、損を感じないことが、次を試す気力を残します。
判定は、その日のうちに
試したあと、時間を置くと印象が薄れます。帰り道に、4択でつける。
また行きたい/もう一度なら/どちらでもない/もういい。理由は要りません。
そして、「もういい」を歓迎する。候補が1つ減ったということは、当たりに近づいたということです。
10個試して、1個残れば十分
打率は高くありません。それが普通です。
3回やって終わったものも、その3回は楽しかったはずです。続けなければ意味がない、というルールはどこにもありません。
むしろ、使い捨て前提で試すほうが、結果的に長く残るものに出会えます。5個も試すと自分の傾向が見えてきて、次の候補の当たりが良くなります。
見つかったあと、それを続ける設計については、趣味が続かない人向けの記事にまとめています。
まとめ
- 減ったのは感性ではなく、差し出される回数
- 思い出そうとしない。好きかどうかは、やってみるまで分からない
- 判断せずに15個書き出す。3個だとどれも試さずに終わる
- 最初の1回は2000円・2時間まで。損を感じないことが次につながる
- 帰り道に4択で判定する。「もういい」は当たりに近づいた証拠
- 10個試して1個残れば十分。使い捨て前提のほうが長く残る