暮らしとお金

収入が増えても、忙しさは変わらない。基準も一緒に上がるから

基準のほうが一緒に上がるからです。速度を落とせるかどうかは、収入より比較から降りられるかで決まります。「これで十分」を言葉にする話です。

この記事について
こんな人に
収入が増えても余裕が出ない人
結論
基準も一緒に上がる。「これがあれば十分」を3つ数字で書く
読む時間
約3分

収入が増えたら、少しゆっくりできると思っていた。実際には、忙しさは変わらなかった。

よくある話です。理由ははっきりしています。基準のほうが、一緒に上がるからです。

そして、上がったことには気づきません。少しずつ上がるので、それが普通になります。

基準は、環境で上がる

収入が増えると、生活の水準も上がります。住む場所、持ち物、付き合う相手。

そして、周りの基準も一緒に上がります。同じ収入帯の人と比べることになるので、足りない感覚は変わりません。

つまり、足りなさは金額では解決しません。比較の構造が同じままだからです。

確かめる方法があります。5年前の自分が、いまの生活を見たらどう思うか。十分だと思うなら、足りないのは金額ではありません。

「これがあれば十分」を3つ書く

やることは、単純です。

「これがあれば十分」と言えるものを、3つ書き出す。物でも、状態でも、関係でも構いません。

書けないなら、そこが問題です。基準が外にあると、いくらあっても足りません。自分の側に基準を作るのが、この作業の目的です。

書くときは、具体的にする。「お金」ではなく「毎月◯万円あれば」。「時間」ではなく「週に1日、何も予定がない日」。数字が入ると、達成できたかどうかが分かります。

比較の対象を、減らす

もう1つ、構造的な対処があります。

見たあとに焦る情報源を、1つだけ外す。同世代の暮らし、持ち物、実績。比較が起きる場所を減らします。

意志で比べないようにするのは難しい。接触する量を減らすほうが確実です

そして、比べる相手は自分で選べます。同じ収入帯だけでなく、別の速度で暮らしている人を1人でも見ておくと、基準が固定されません。

上げた基準は、下げにくい

知っておくと役に立つ性質があります。

生活の水準は、上げるのは簡単で、下げるのが難しい。一度慣れたものを手放すのは、最初から持っていない状態より苦しく感じます。

だから、収入が増えたときに全部を生活水準に回さないほうが、あとの自由度が高くなります。上げなかった分が、そのまま速度を落とせる余地になります。

とくに、固定費は上げない。家賃や契約は、一度上げると下げるのに手間がかかります。上げるなら、一度きりの支出のほうが戻しやすい。

足るを知ることは、あきらめではない

ここは誤解されやすい点です。

足るを知ることと、向上をやめることは別です。前者は基準を自分の側に持つこと、後者は何も目指さないこと。

実際、基準が自分の側にある人のほうが、長く続けられます。他人と比べて動いていると、比較対象が変わるたびに方向が変わるからです。

これが、速度に効く理由

最後に、話をつなげておきます。

足りない感覚があると、時間を埋めたくなります。稼ぐ、動く、増やす。止まっていると不安だからです。

逆に、足りていると感じられれば、止まっても平気になります。速度を落とせるかどうかは、収入より、ここで決まります

まとめ

  • 収入が増えても、基準が一緒に上がるので足りなさは変わらない
  • 5年前の自分がいまの生活を見たらどう思うか、で確かめる
  • 「これがあれば十分」を3つ、数字を入れて書き出す
  • 焦る情報源を1つ外す。別の速度で暮らす人も見ておく
  • 収入が増えても、固定費は上げない。上げるなら一度きりの支出に
  • 足るを知ることと、向上をやめることは別

自分の状態は、スローライフ診断で確認できます。

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