ゆっくり暮らすには条件が要る。憧れだけでは生活が崩れる
手間を楽しむには時間が要り、時間には条件が要ります。条件が足りないまま速度を落とすと、生活のほうが崩れます。順番の話です。
- こんな人に
- ゆっくり暮らしたいが踏み出せない人
- 結論
- 条件が足りないまま速度を落とすと生活が崩れる。固定費から下げる
- 読む時間
- 約3分
ゆっくり暮らしたい。手間のかかることを楽しみたい。
その気持ちは自然なものです。ただ、実行するには条件が要ります。ここを飛ばすと、うまくいきません。
そして、条件は憧れとは無関係に決まります。強く望んでも、増えません。
条件が足りないと、生活が崩れる
時間もお金も余力がない状態で速度を落とすと、何が起きるか。
収入が減り、やることが減らず、余裕がさらになくなります。憧れていたものが、負担として増えるだけになる。
これは意志の問題ではありません。順番の問題です。
しかも、崩れると戻すのに時間がかかります。収入も生活も、下げるのは速く、戻すのは遅い。
条件は、3つ
- 時間の余力。自分で使い方を決められる時間が、どれくらいあるか。
- お金の余力。当面の生活に不安がないか。速度を落とすと、収入が減ることが多い。
- 選択肢。働き方を変えられるか。住む場所を選べるか。
このどれかが薄いなら、そこを動かすのが先です。
3つのうち、いちばん動かしやすいのはお金の余力です。時間と選択肢は、他人や制度が絡むので、自分だけでは変えられません。
固定費から手をつける
条件づくりで、いちばん確実なのがここです。
固定費を1つ見直す。住居費、通信、保険、サブスク。毎月同じ額が出ていくものは、下げると効果が続きます。
収入を増やすより、必要な額を下げるほうが、速度に直接効きます。必要な額が小さいほど、働く量を選べるようになるからです。
そして、固定費を下げると、その効果は毎月続きます。一度の手続きで、以後ずっと効く。ここが、節約とは違う部分です。
10分の1の規模で、試す
条件が整うまで何もしない、というのももったいない。
規模を10分の1にして試す。畑ではなくベランダの鉢1つ。移住ではなく、月1回の滞在。週末の半日だけ、予定を空ける。
これなら、条件が薄くても実行できます。そして、本当に自分に合うかどうかも分かります。憧れだけで大きく動くより、はるかに安全です。
実際、試してみて合わなかったという結論も、十分に価値があります。大きく動く前に分かるほうが、はるかに安い。
時期を決めて、保留にする
いま難しい、という結論になることもあります。
そのときは、やめるのではなく、時期を決めて保留する。「子どもが小学校に上がったら」「ローンが終わったら」。条件を書いておく。
保留とあきらめは違います。保留には再開の予定があるので、そのときに思い出せます。
条件が問題なら、心構えの話にしない
最後に、これははっきり書いておきます。
時間もお金も余力がなく、速く動くしかない。この状態は、生き方の問題ではありません。条件の問題です。
心構えを変えても解決しませんし、そう扱うこと自体が追い込みます。生活が苦しい場合は、自治体の相談窓口や公的な支援制度を確認するほうが、確実に前に進みます。
まとめ
- 条件は憧れとは無関係に決まる。強く望んでも増えない
- 条件が足りないまま速度を落とすと、生活のほうが崩れる
- 時間・お金・選択肢の3つ。動かしやすいのはお金の余力
- 固定費を1つ下げる。効果が毎月続くのが、節約との違い
- 規模を10分の1にして試す。合わないと分かることにも価値がある
- 難しければ、あきらめずに時期を決めて保留する
自分の条件は、スローライフ診断で確認できます。