スローライフの本体は、田舎でも手作りでもない
田舎に移る、自分で作る。よく挙げられる要素ですが、どれも本体ではありません。効いているのは速度を自分で選べるかどうか。都会にいても作れる部分の話です。
- こんな人に
- 忙しさから抜けたいと感じている人
- 結論
- 本体は場所でも手作りでもなく、速度を自分で選べているかどうか
- 読む時間
- 約3分
スローライフというと、田舎暮らし、家庭菜園、手作りのパン。そういう絵が浮かびます。
ただ、どれも本体ではありません。同じことをしていても、忙しく追われている人はいます。
だから、形から入ると失敗します。
本体は、速度を選べるかどうか
効いているのは、住んでいる場所でも作るものでもありません。いまの速度を、自分で選んでいるかどうかです。
急ぐ必要があるときは急ぐ。必要がないときは、ゆっくりできる。この切り替えができていれば、都会にいても成立します。
逆に、速度が標準になってしまうと、田舎に移っても同じことが起きます。畑仕事を予定として詰め込み、また追われることになる。
そして、逃げ場が減るぶん、かえって苦しくなることもあります。環境を変えても状況が変わらないと、次の手が見えなくなります。
速く動けることは、能力である
先に、はっきりさせておきます。
速く動けるのは能力です。多くの人は、それで成果を出してきました。仕事でも、家事でも、育児でも。
問題は、その速度が唯一のモードになることです。遅くする方法のほうを、忘れてしまう。休日にも同じ速さで動き、待ち時間があると何かをせずにいられない。
そして、遅くすると落ち着かなくなります。この落ち着かなさが、速度が標準になっているいちばんの証拠です。
速度が標準になっている合図
- 急いでいないときも、早足になる。
- 信号や行列で、必ず何かを見る。空白を埋める癖です。
- 休日にも、予定が詰まっている。楽しい予定でも、埋まっていることは同じです。
- 季節が変わったことに、あとから気づく。時間を時計でしか測っていない状態です。
3つ以上当てはまるなら、速度が標準になっている可能性があります。
もう1つの目印は、何もしていない時間に罪悪感が出るかです。出るなら、速度が生き方として組み込まれています。
1つだけ、遅くしてみる
生活を作り替える必要はありません。1つだけ、意識して遅くする。
- 移動を1つ、遅い手段に変える。一駅前で降りる、自転車をやめて歩く。
- 飲み物を、その場で淹れる。数分の手間が、区切りになります。
- スマホを持たずに、5分だけ外に出る。空白に慣れる練習です。
これで、速度の感覚が戻ります。戻ると、選べるようになります。
最初は、数分でも長く感じます。それも情報です。慣れると、同じ時間が短く感じられるようになります。
田舎に移っても、解決しないこと
場所を変えることが無意味だという話ではありません。ただ、期待の置き方が重要です。
場所が変えるのは、環境であって速度ではありません。速度は、自分の中の設定です。
移住してうまくいく人は、たいてい移る前から余白を持てている。逆に、忙しさから逃げるために移ると、移った先で同じことが起きます。
住む場所については、別の診断がある
場所の話は、条件で決まる部分が大きい。車、仕事、医療、人付き合い。
そちらは都会・田舎適性診断で条件を確認できます。この診断が見ているのは、場所ではなく速度のほうです。
まとめ
- 場所や手作りは要素であって、本体ではない
- 本体は、いまの速度を自分で選べているかどうか
- 速く動けることは能力。問題は、それが唯一のモードになること
- 遅くすると落ち着かなくなるのが、標準になっている証拠
- 1つだけ遅くしてみる。移動、飲み物、5分の外出
- 場所が変えるのは環境であって、速度ではない
いまの速度は、スローライフ診断で確認できます。