老後のお金の不安は、金額ではなく分からなさから来ている
足りないかどうかより先に、いくら必要でいくら入るかを知らないことが不安を大きくしています。1時間で終わる把握の話です。
- こんな人に
- 老後のお金が不安な人
- 結論
- 不安の原因は金額ではなく分からなさ。1時間で2つ書き出す
- 読む時間
- 約3分
老後のお金が不安だ。多くの人がそう感じています。ただ、いくら足りないのかを言える人は少ない。
この差が、不安の大きさを決めています。
つまり、不安の原因は金額ではなく、分からなさのほうです。
分からないものは、際限なく不安になる
金額が分からないと、想像で埋めることになります。そして、想像はたいてい悪いほうに寄ります。
逆に、数字が出ると、対処の対象になります。足りないと分かっても、いくら足りないかが分かれば手が打てる。
「不安だが何もしていない」がいちばん消耗します。
そして、調べないことで不安が増えるので、ますます調べにくくなります。この循環は、一度切るしかありません。
把握するのは、2つだけ
- 受け取れる見込み額。年金の通知や、公的なサービスで確認できます。
- いまの生活費。数か月分の記録があれば出ます。
この2つを並べて書く。1時間で終わります。
退職後は生活費が変わりますが、まずは現状の数字で構いません。目安が出ることに意味があります。
生活費が分からなければ、直近3か月の支出を合計して3で割る。細かい家計簿は要りません。
足りない場合の、選択肢
差が出た場合、手は1つではありません。
- 働く期間を延ばす。いちばん効果が大きい選択肢です。少しの期間でも差が出ます。
- 支出を見直す。とくに固定費。退職後も続くものを先に確認する。
- 住まいを変える。大きな固定費なので、影響も大きい。
- 受け取り方を検討する。制度によって選べる部分があります。
どれも、早く分かるほど選びやすくなります。
とくに1つ目の効果が大きい。働く期間が延びると、取り崩す期間が短くなり、受け取る額にも影響します。両側から効きます。
退職後に、生活費はどう変わるか
ざっくりした傾向として、こうなります。
- 減るもの。通勤、仕事関係の付き合い、子どもの教育費。
- 変わらないもの。住居費、食費、光熱費。
- 増えるもの。医療費、在宅時間が増えることによる光熱費、趣味や交際の費用。
思ったほど減らないというのが、多くの人の実感です。仕事関係の支出が減る一方、時間ができるぶん別の支出が生まれます。
だから、いまの生活費の7割から8割を目安に置くと、大きく外れません。半分になる前提で計算すると、あとで足りなくなります。
制度は、知っている人しか使えない
もう1つ、重要な点を。
公的な制度には、申請しないと受けられないものがあります。医療費の負担を抑える仕組み、介護の制度、税の控除。
存在を知らないと、使えません。年に一度、自治体の案内を見ておくだけでも違います。
数字は、年に一度見直す
最後に。一度計算したら終わり、ではありません。
制度も生活費も変わります。年に一度、同じ計算をやり直す。2回目からは10分で終わります。
まとめ
- 不安の原因は金額ではなく、分からなさのほう
- 調べないと不安が増え、ますます調べにくくなる
- 受け取れる見込み額と、いまの生活費。この2つだけで1時間
- 生活費は、直近3か月の支出を3で割れば足りる
- 退職後の生活費は、いまの7割から8割を目安に置く
- 働く期間を延ばす選択肢が、いちばん効果が大きい
自分の備えは、老後の備え診断で確認できます。