地震で安全な場所が、水害では危険なことがある
地震で安全な場所が、水害では危険なこともあります。その場で調べる時間はありません。知っていることと歩いたことは違う、という話です。
- こんな人に
- 避難先を確認していない人
- 結論
- 災害の種類で行き先が変わる。一度、実際に歩いておく
- 読む時間
- 約3分
避難所の場所は、なんとなく知っている。ただ、行ったことはない。
この状態は、知らないのとあまり変わりません。
そして、確認には費用がかかりません。歩くだけで終わります。
災害の種類で、行き先が変わる
まず、押さえておきたい前提です。
- 地震。建物の安全性が問題になります。広い場所や、耐震性のある施設へ。
- 水害。低い場所は危険です。高い場所、あるいは建物の上階へ。
- 土砂。斜面から離れる方向へ。
- 火災。風向きが関係します。
地震で安全な場所が、水害では危険なこともあります。自治体の情報では、災害の種類ごとに指定が分かれていることが多いので、確認しておいてください。
あわせて、「避難場所」と「避難所」は役割が違うことがあります。一時的に身を守る場所と、生活する場所。名前が似ているので、確認しておくと安心です。
知っていることと、歩いたことは違う
これが、この記事でいちばん伝えたいことです。
地図で見た場所と、実際に歩いた場所では、持っている情報の量がまったく違います。
- 所要時間。実際に歩くと、地図の想定より長いことがあります。
- 途中の危険。ブロック塀、細い道、川、坂。
- 夜の見え方。街灯がない区間があるかもしれません。
- 段差や階段。高齢の家族や、小さい子どもがいる場合は重要です。
一度歩くだけで、これが全部分かります。散歩のついでで構いません。
できれば、家族と一緒に歩く。全員が経路を知っている状態になります。子どもがいる家庭では、とくに効きます。
その場で調べる時間はない
「そのときスマホで調べればいい」と考えていると、危ない。
電源が切れているかもしれませんし、通信が混んでいるかもしれません。そして、判断に使える時間は短い。
紙の地図に印をつけておく、あるいは家族全員が場所を言えるようにしておく。この状態を作っておくのが目的です。
それに、夜間や雨天では、判断がさらに難しくなります。明るく穏やかな日に歩いておく意味は、ここにもあります。
在宅避難という選択肢
もう1つ、決めておきたいことがあります。
自宅が無事なら、そこにとどまるほうが安全なことが多い。避難所は混みますし、環境も厳しい。
ただ、とどまるには備えが要ります。トイレ、水、明かり、現金、薬。この選択肢を持てるかどうかは、備えの量で決まります。
そして、とどまる場合も、避難所の場所は知っておく。物資の配布や情報の提供は、そこで行われることがあります。
家族が別々の場所にいるとき
最後に、いちばん起きやすい状況を。
平日の昼間に災害が起きれば、家族はばらばらの場所にいます。それぞれがどうするかを、決めておく。
- 職場・学校にとどまるのか、帰るのか。無理に帰らないほうが安全なこともあります。
- 子どもの引き取りは誰が行くか。学校の方針も確認しておく。
- 合流の場所と、それが無理な場合の連絡手段。
まとめ
- 確認は費用ゼロ。歩くだけで終わる
- 避難先は災害の種類で変わる。「避難場所」と「避難所」も役割が違う
- 地図で見た場所と、歩いた場所では持っている情報量が違う
- 所要時間・途中の危険・夜の見え方・段差が、歩くと分かる
- 電源も通信も使えない前提で、家族全員が場所を言えるようにする
- 在宅避難を選ぶ場合も、避難所の場所は知っておく
自分の備えは、防災対策診断で確認できます。