暮らしとお金

その日に引き出せないお金は、その日には助けにならない

資産はあるのに、必要なときに動かせない。急な入院、災害、修理。予定されていない場面で効くのは、手元にあるお金だけです。

この記事について
こんな人に
資産はあるが手元の現金が少ない人
結論
目安は生活費の3〜6か月分。停電時に使えるのは現金だけ
読む時間
約2分

定期に預けている。運用にも回している。手元の普通預金は、あまりない。

効率としては正しく見えます。ただ、その日に使えないお金は、その日には助けになりません

そして、足りないことに気づくのは、必要になった当日です。

必要になる場面は、予定されていない

  • 急な入院。手続きの前に、まとまった支払いが必要になることがあります。
  • 災害。停電すると、カードも電子決済も使えません。
  • 設備の故障。給湯器、エアコン、車。待てないものが多い。
  • 収入の中断。次の入金までの期間を、しのぐ必要があります。

どれも、解約や送金に日数がかかる資産では間に合いません

しかも、急いで解約すると条件が悪くなります。中途解約の利率、値下がり時の売却、解約返戻金。慌てて動かすと、そのぶん損が出ます。

目安は、生活費の3〜6か月分

どれくらい必要かは、状況で変わります。

  • 収入が安定している。3か月分が目安。
  • 収入が不安定、あるいは扶養家族がいる。6か月分。
  • 持病がある、住宅の設備が古い。少し多めに。

まずは計算するところから。毎月の生活費が分かれば、必要額はすぐ出ます。

生活費が分からない場合は、直近3か月のカード明細と引き落としを合計して3で割るだけで足ります。細かい家計簿は要りません。

現金も、少しは手元に

見落とされやすいのが、これです。

停電時に使えるのは現金だけです。カードも、電子決済も、ATMも止まります。

大きな額は要りません。数日分の食料と、必要な移動ができる程度。小額紙幣で持っておくと、おつりの心配がありません。

あわせて、置き場所を家族と共有しておく。本人が動けないときに使えないと、意味がありません。

解約にかかる日数を、把握しておく

すぐ動かせないものについても、確認しておくと安心です。

それぞれ、解約や引き出しに何日かかるか。定期預金、投資信託、保険。日数が分かっていれば、必要になったときの計画が立てられます。

「使えない」のではなく「何日かかる」と分かっているだけで、扱いが変わります。

確認しておく項目は、この3つです。

  • 解約や売却の手続きに、何日かかるか。
  • 手数料や、途中で解約したときの目減り。
  • 手続きに何が必要か。本人確認、印鑑、窓口かオンラインか。

効率と、安心のバランス

最後に。手元に置いておくお金は、増えません。

ただ、これは効率を落としているのではなく、備えとして払っている費用です。急な出費のたびに慌てたり、高い金利で借りたりするほうが、結果的に高くつきます。

まとめ

  • 必要になる場面は予定されておらず、足りないと気づくのは当日
  • 急いで解約すると、そのぶん条件が悪くなる
  • 目安は生活費の3〜6か月分。まず月の生活費を計算する
  • 停電時に使えるのは現金だけ。小額紙幣で、置き場所は家族と共有
  • 動かせない資産は「何日かかるか」を把握しておく
  • 手元資金は効率の低下ではなく、備えとして払っている費用

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