詐欺は時間を奪ってくる。「その場で決めない」を家の決まりに
知識では防げません。疲れているとき、焦っているときは誰でも引っかかります。判断ではなくルールにしておく、という話です。
- こんな人に
- 自分は詐欺に遭わないと思っている人
- 結論
- 知識では防げない。「お金の話はその場で決めない」を家の決まりに
- 読む時間
- 約3分
自分は大丈夫だと思っている人ほど、危ない。これは意地悪な話ではなく、手口の作られ方によります。
そして、大丈夫だと思っていると、対策も用意しません。
知識では、防げない
詐欺の手口を知っていても、引っかかることがあります。理由は、手口が知識ではなく状況を狙っているからです。
- 急かす。「今日中に」「あと10分で」。考える時間を奪います。
- 不安にさせる。「口座が凍結されます」「未払いがあります」。焦らせます。
- 孤立させる。「誰にも言わないでください」。相談させないようにします。
疲れているとき、焦っているとき、忙しいとき。この状態では、誰でも判断が落ちます。
さらに、実際の出来事に合わせて作られます。災害、制度の変更、話題になった事件。文脈があると、疑う手がかりが減ります。
だから、ルールにする
その場の判断に任せないことが、唯一の対策です。
「お金の話は、その場で決めない」。この一文を、家の決まりにしてください。例外を作らないのが要点です。
本当に急ぎの用件なら、翌日でも対応できます。翌日では手遅れになる正当な連絡は、ほとんどありません。
そして、例外を1つ作ると、ルールとして働かなくなります。「今回は明らかに本物だから」が、いちばん危ない判断です。
連絡先は、自分で調べ直す
もう1つ、決めておくと強いルールがあります。
届いた電話番号やメールのリンクは使わない。必ず自分で調べ直してかけ直す。
本物そっくりの画面も、本物の番号に見える表示も作れます。こちらから、公式な窓口にかけ直す。これで多くの手口が空振りします。
調べるときは、検索結果の広告欄からかけない。公式サイトか、手元の書類やカードの裏に書かれた番号を使ってください。
相談できる相手を、1人決めておく
孤立させる手口への対策です。
「お金の話が来たら、この人に相談する」と、あらかじめ決めておく。家族でも、友人でも構いません。
決めておくのがポイントです。その場で「誰に相談しよう」と考えると、そのまま流されます。相談先が決まっていると、動きが1つ挟まります。
そして、相談先は身内でなくてもいい。消費生活センターや警察の相談窓口があります。番号を控えておくだけで違います。
「誰にも言わないで」は、合図
見分ける目印を1つ。
「誰にも言わないでください」と言われたら、それ自体が合図です。まっとうな連絡で、相談を止める必要はありません。
同じように、「記録を残さないで」「この電話を切らないで」も同じ系統です。どれも、こちらの判断の材料を奪おうとしています。
家族と、共有しておく
最後に。この対策は、家族で共有しておくと効きます。
高齢の家族がいる場合はもちろん、自分自身が疲れているときのためにも。ルールを知っている人が家にいると、その場で止めてもらえます。
そして、実際に被害に遭った場合は、すぐ金融機関と警察に連絡してください。恥ずかしさで遅れるのが、いちばん損をします。
まとめ
- 手口は知識ではなく状況を狙うので、知っていても防げない
- 実際の出来事に合わせて作られるので、文脈があると疑いにくい
- 「お金の話は、その場で決めない」を家の決まりにする。例外を作らない
- 届いた番号やリンクは使わず、自分で調べ直してかけ直す
- 相談先を1人決めておく。身内でなくてもいい
- 「誰にも言わないで」は、それ自体が合図
自分の状態は、預金安全診断で確認できます。