やめようとして戻るのは、意志の弱さではない
何度も戻っているなら、ひとりで対処する範囲を超えている可能性があります。同じ方法を続けない話です。
- こんな人に
- 減らそうとして戻ってしまう人
- 結論
- 意志の弱さではない。同じ方法で戻るなら、方法を変える
- 読む時間
- 約2分
減らそうと決めた。しばらく減った。また戻った。
これを何度か繰り返している場合、見るべきものが変わります。
ここで見るのは、意志の強さではなく、繰り返しているという事実のほうです。
繰り返し自体が、情報
まず、はっきりさせておきます。
やめようとして戻ることは、意志の弱さを意味しません。
そして、繰り返していること自体が、ひとりで対処する範囲を超えているサインです。
これは、風邪をひいて市販薬で治らないときと同じ扱いで構いません。薬が効かないのは、その人の根性の問題ではありません。
「今度こそ自分で」が、時間を使う
いちばんよくある形を書いておきます。
戻るたびに、「今度こそ自分の力で」と考える。そして、また同じ方法を試す。
同じ方法で戻っているなら、方法を変える必要があります。根性の量を増やすことではありません。
そして、この形にはもう1つ問題があります。失敗するたびに、自信が減っていきます。回数を重ねるほど、次に取り組むのが難しくなる。
自分を責めると、続けにくくなる
もう1つ、重要な部分です。
戻ったときに強く自分を責めると、その苦しさが、また戻る理由になります。
これは、よく知られた悪循環です。責めるのをやめるほうが、結果として早い。
戻ったときに使える言い方を、決めておくと役に立ちます。「今日は戻った。何がきっかけだったかだけ書いておこう」。評価をせずに、記録に切り替える。
戻った状況を、記録する
実用的な方法を1つ。
戻ったときの状況を、事実だけ書く。いつ、どこで、直前に何があったか。
並べて見ると、パターンが出ます。特定の場面、特定の時間、特定の感情。ここが分かれば、手当てのしようがあります。
書く項目は、4つで足ります。
- 日時。時間帯に偏りが出ることがあります。
- 場所と、誰といたか。
- 直前にあったこと。出来事でも、言われた言葉でも。
- そのときの気持ち。疲れ、退屈、怒り、寂しさ。ひと言でいい。
環境を、先に変える
もう1つ。
我慢よりも、環境を変えるほうが確実です。手元に置かない、その場所に行かない、その時間に予定を入れる。
これは、意志を使わずに済む方法です。使わずに済むなら、そのほうがいい。
記録から見えたパターンに、環境の側で手を当てます。その時間に別の予定を入れる、その場所を通らない道にする、一緒にいると増える相手とは別の場で会う。
相談は、失敗ではない
最後に。
相談することは、自分で解決できなかったことの証明ではありません。方法を変えるというだけです。
精神保健福祉センター、保健所、医療機関で相談できます。無料の窓口もあります。
まとめ
- やめようとして戻ることは、意志の弱さを意味しない
- 繰り返していること自体が、ひとりの範囲を超えているサイン
- 同じ方法で戻っているなら、根性ではなく方法を変える
- 責めると、その苦しさがまた戻る理由になる
- 戻った日時・場所・直前の出来事・気持ちを、事実だけ記録する
- 見えたパターンには、我慢ではなく環境の側で手を当てる
状態の整理は、依存症診断で行えます。