運動が続かないのは意志の問題ではない。向いているスポーツの選び方
ジムに入会して3か月で行かなくなる。原因は怠けではなく、種目と自分の条件が噛み合っていないことです。準備の手間、強度、ひとりか誰かと、勝ち負けの有無。始める前に確認できる4つを整理しました。
- こんな人に
- 運動が続かない人
- 結論
- 怠けではなく、種目と自分の条件が噛み合っていないだけ
- 読む時間
- 約3分
ジムに入会して3か月で行かなくなった。走り始めて2週間でやめた。買った道具が、そのまま置いてある。
こういう話をすると、たいてい「自分は意志が弱い」で終わります。けれど、原因のほとんどは怠けではありません。選んだ種目と、自分の条件が噛み合っていなかっただけです。
そして噛み合わせは、始める前に確認できます。
続かない理由は、4つに絞れる
- 準備が多すぎた。着替え、道具、移動。始めるまでに10分以上かかるものは、忙しい週に消えます。
- 強度が合っていなかった。きつすぎて苦痛だったか、物足りなくて飽きたか。どちらもよくあります。
- ひとりだった、あるいは人といた。約束がないと動けない人と、人に合わせるのが負担な人がいます。逆を選ぶと続きません。
- 勝ち負けの有無。試合がないと張り合いが出ない人と、競った瞬間に嫌になる人がいます。
どれも、体力とはまったく関係がありません。運動神経の話でもありません。
いちばん効くのは「はじめやすさ」
4つの中で、続くかどうかにいちばん効くのがこれです。
理由は単純で、忙しい週に生き残るのは、準備の要らないものだけだからです。時間があるときは何でも続きます。差がつくのは、疲れている週のほうです。
目安を1つ挙げるなら、思い立ってから始まるまで10分。これを超える種目は、週に何回できるかを現実的に見積もってください。「行けば楽しい」は、行けなかった日には効きません。
ジムが続かない理由の多くも、ここにあります。運動そのものではなく、移動と着替えのほうが障害になっているのです。
強度は、高いほうがいいわけではない
効果を求めて、いきなり高強度から始める人がいます。これは、強度への欲求が低い人にとっては逆効果です。
追い込んだあとの感覚が報酬になる人と、ならない人がいます。ならない人にとって、きつい運動はただの苦痛なので、意志の力だけで通うことになる。意志は、消耗品です。
強度が低くても効果はあります。むしろ、10年続く軽い運動のほうが、3か月でやめる高強度より結果が出ます。順番として、まず習慣、あとから強度です。
ひとりでやるか、誰かとやるか
ここは、正解が人によって完全に逆になります。
- 約束が推進力になる人。ひとりの運動は続きません。かわりに、週1回の集まりに入れば何年でも続きます。探すべきは種目より、参加できる場所のほうです。
- ひとりでやりたい人。チーム競技は、日程調整の負担が先に来ます。時間の融通が利く種目のほうが、結果的に回数が増えます。
どちらでもいい人が、いちばん選択肢の広い位置にいます。その場合は、はじめやすさで選んでください。
勝ち負けは、先に決めておく
見落とされがちですが、これも大きい。
試合や記録会があるほうが力が出る人は、競う場のない種目だと張り合いが持ちません。逆に、順位が動機にならない人が大会に出ると、それきり足が遠のくことがあります。
始める前に「大会に出るかどうか」を決めておくと、種目選びが楽になります。あとで変えて構いません。
1つに絞らなくていい
最後にひとつ。運動は1種目に絞る必要がありません。
おすすめは、強度の高い種目と、低い日の受け皿をセットで持つことです。疲れている週に「今日はやめておこう」となると、そのまま2週間空きます。5分の体操でも、代わりがあれば習慣は切れません。
自分の6つの条件は、おすすめスポーツ診断で確認できます。体力ではなく、続く条件のほうを測るものです。