同じ曲ばかり聴いてしまう人へ。新しい音楽の見つけ方
気づくと同じ再生リストに戻っている。これは飽きたのではなく、探す時間がなくなっただけです。横に広げるのではなく深く掘る方法と、月に1日だけ時間を決めるやり方をまとめました。
- こんな人に
- 同じ曲ばかり聴いてしまう人
- 結論
- 飽きたのではなく、探す時間がなくなっただけ
- 読む時間
- 約2分
気づくと、同じ再生リストに戻っている。新しい音楽を聴きたい気持ちはあるのに、結局いつもの曲をかけてしまう。
これは感性が鈍ったわけでも、年齢のせいでもありません。探す時間が生活から消えただけです。学生のころにあった、目的もなく音楽を漁る時間が、いまはありません。
だから、探し方のほうを変えます。
まず、横に広げるのをやめる
よくやってしまうのが、おすすめの新譜リストを片っ端から流すことです。これは効率が悪い。自分の座標から遠いものが大量に混ざっているからです。
かわりに、深く掘ります。手順は3つ。
- ① 好きな1曲の、発売年と国を調べる。演奏者ではなく、年と国です。
- ② その交点だけを探す。「1973年 イギリス」「1978年 ブラジル」のように。
- ③ 気に入ったら、参加している演奏者をたどる。人づてに掘るのが、いちばん外れません。
関係のない新譜を100曲流すより、同じ交点の30曲を聴いたほうが、当たりの数は多くなります。
「新しい」は、新譜のことではない
ここを取り違えると、探すのが苦しくなります。
自分にとって新しければ、それは新しい音楽です。1968年の録音でも、初めて聴くなら新譜と同じ効き方をします。むしろ、過去のほうが在庫が多い。数十年ぶんの蓄積が、まだほとんど手つかずで残っています。
新譜を追い続けるのはそれなりに体力が要ります。義務になっているなら、いったんやめて構いません。
月に1日だけ、時間を決める
新しさへの好奇心が高い人ほど、じつはこれが要ります。
理由は、好奇心が高い人でも、忙しくなれば定番に戻るからです。意欲の問題ではなく、探すには時間という原材料が要るというだけのことです。
おすすめは、月に1日だけ「掘る日」を決めること。1時間で十分です。その日に見つけたものを、翌月まで聴く。これで年に12回、確実に更新されます。
当たりを増やす、小さな工夫
- 1曲ではなく、まとまりで聴く。アルバムや1時間の流れとして聴くと、その作り手の考えが見えます。曲単位だと良さが出ない音楽もあります。
- 気に入らなかったものを記録する。合わなかった理由が3つ集まると、自分の条件が見えてきます。
- 人に勧めてもらうときは、条件で頼む。「おすすめは?」ではなく「静かで、歌詞がなくて、複雑なもの」と頼むと、当たる確率が跳ね上がります。
合わなかったものは、時期が違うだけかもしれない
最後にひとつ。ぴんとこなかった音楽は、永久に合わないとは限りません。
忙しい時期には情報量の少ない音楽が、余裕のある時期には複雑な音楽が入ってきます。好みが変わったのではなく、必要なものが変わっただけです。
数年おきに戻ってみると、まったく違って聞こえることがあります。自分がいまどのあたりにいるかは、おすすめ音楽診断で確認できます。